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近代に入ると、[[火器]]の発達により騎士階級は没落したが、[[グスタフ2世アドルフ (スウェーデン王)|グスタフ・アドルフ]]や[[フリードリヒ2世 (プロイセン王)|フリードリヒ大王]]らによって、[[歩兵]]、[[砲兵]]との組み合わせる近代的な騎兵の運用方法が工夫された。この時代の重騎兵は胸甲(キュイラス)を身にまとっていたことから[[胸甲騎兵]](キュイラシェ)と呼ばれ、崩れかけた敵陣を突撃によって粉砕するといった役割を負った。
 
戦場における火器の普及により装甲が用をなさなくなったこともあり、重騎兵は次第に消滅した。また19世紀以降、銃器の[[ライフル|ライフリング]]が普及すると背の高い騎兵は格好の狙撃の的となるため、機動力を利用しての偵察や奇襲、後方撹乱などでの運用が中心となったが、[[第一次世界大戦]]後のモータリゼーション(とりわけ[[戦車]]の導入)が進むと騎兵そのものが消滅した。
 
騎兵の名称は、かつて重騎兵が担っていた機動力およびその高速力を生かした敵中への突破を任務とする[[戦車]]部隊、[[機甲部隊]]や空中機動部隊の伝統名称として、現在でも一部の部隊名などに用いられている。