「牽引式 (航空機)」の版間の差分

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軍事的視点から見て当初問題になったのは、単発・牽引式の航空機は[[銃弾]]をプロペラブレードに当てることなく回転域を通過させられないことであった。初期の解決方法は、[[ライフル銃|ライフル]]や[[機関銃]]を回転域の外側に配置し、([[照準]]が困難になるが)角度のある状態で射撃する、または[[複葉機]]の上翼からプロペラの回転域の上を飛び越える形で撃つことであった。
 
最初にプロペラ回転域を通過させる方法を開発したのは、フランスの航空メーカー[[モラーヌ・ソルニエ]]社の技師、ユージン・ギルバートであった。彼は[[モラーヌ・ソルニエ L|モラーヌ・ソルニエType L(L]]([[単葉機]])のプロペラブレードに金属製の"楔状偏向板"を取り付け、もし銃弾が当たっても弾くことができるように改造した。これは[[フランス]]空軍の[[ローラン・ギャロス]]によって早速使用され成功を収めた。また、少なくとも[[イギリス]]の王立海軍航空隊(RNAS:Royal Naval Air Service)の[[ソッピース]] タブロイド|ソッピース・タブロイド]](複葉機)1機でも使用された。
 
最終的にこの問題は、"断続機([[プロペラ同調装置]]として知られる)"の登場によって解決された。最初に装備されたのは[[1915年]]、[[ドイツ]]の[[フォッカー]] E.I単葉機で、イギリスではソッピース・ストラッター(複葉機)に装備される[[1916年]]前半まで牽引式の機体には搭載されなかった。