「排気再循環」の版間の差分

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Ken T1381 (会話 | 投稿記録)
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*大気より酸素濃度が低い状態での燃焼により、その(ピーク)燃焼温度が低下する。これにより窒素酸化物 (NOx) の発生が抑制される。
*燃焼温度の低下は、シリンダおよび燃焼室壁面やピストン表面からの熱エネルギー放散を低減し、また、[[熱解離]]による損失の低減にも若干ながら寄与する。
*ガソリンエンジンでは、部分負荷においてシリンダ内に非 EGR 時と同一の酸素量を供給する(同一軸出力を得る)ために必要なスロットル開度が大きくなり、その結果、吸気時の[[ポンピングロス|ポンピング(スロットル)損失]]が少なくなることで燃料消費率が向上する。つまり、ピストン 1 ストローク当たりの吸入酸素量が減少することで、あたかも小排気量のエンジンのアクセルを踏み込んで走行するのと同等の効果が得られる。
 
EGR による還流量は、ガソリン機関の場合において(吸気量中で)最大 15 % 程度であり、アイドリング時及び高負荷時にはストップさせる。車両重量に比してエンジン出力の小さい大型ディーゼル車両では、比較的高負荷においても排出ガス基準をクリアしなければならないため EGR の適用範囲が広い。