「あおり (写真)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
1行目:
[[画像:Pcs34560_00191.jpg|thumb|300px|フィルムカメラによる撮影 / あおり無し]]
[[画像:Pcs34560_00192.jpg|thumb|300px|あおった状態]]
[[Image画像:Canon TS-E24mm F3.5L.jpg|thumb|180px|left|キヤノンTS-Eレンズ・一眼レフカメラのシフトレンズの典型的な例]]
[[File画像:Front Standard Tilt.png|thumb|180px|left|ベローズを用いたあおりの手法]]
 
'''あおり'''(煽り)とは、垂直であり、かつ中心が一致している、[[カメラ]]の[[レンズ]]の[[光軸]]と[[フィルム]]や[[撮像素子]]の[[感光面]]を意識的にずらしたり傾けることをいう。
14行目:
*ゆがみの補正目的では建物の商業用の写真などで用いられることが多い。高いビルなどを、地上の近い距離から撮影した場合、上に行くに従い小さくなって写るが、あおりにより遠近感を補正することができる。ビューカメラではカメラ本体を水平に構え、レンズボードを上方にシフトすることで、垂直線が平行のまま建物全体の撮影が可能となる。今日では[[コンピュータ]]上での[[画像処理]]によっても、ほぼ同様のことができる。
*斜めに位置する被写体に焦点を合わせるには、被写体が並ぶ面とフイルム面(焦点面)の中間に、延長線が一致するようにレンズボードを傾ける。この撮影方法はレンズの特性を生かしたもので、画像処理で同じ効果を得ることは不可能である。
*逆に、平面に位置する被写体を撮影する際にあおりを行って意図的に焦点面を傾け、被写体の一部のみに焦点が合うように使用することもある。この手法を行うと、現実の風景をあたかも鉄道模型や[[ジオラマ]]を[[マクロ撮影]]したかのように描写することができる。この手法は特に「逆あおり」(逆ティルト撮影)と呼ばれる。
 
== 関連項目 ==