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Ed11027 (会話 | 投稿記録)
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航空戦力の未発達だった[[第二次世界大戦]]の半ばころまでは、主力[[戦艦]]の砲撃力は、[[海戦]]の帰趨を決する重要な要素であった。列強はこぞって強力な主砲を備えた戦艦の配備を急ぐことになり、上述のような強力な主砲を備えた戦艦やその建造計画はそうした[[大艦巨砲主義]]時代の産物である。しかし二次大戦中には航空機の発達により、戦艦の主砲による攻撃よりも空母[[艦載機]]による攻撃の方が遠距離から正確に攻撃できると認識されるようになり、二次大戦の後半になると艦隊の中心は[[航空母艦]]へと移っていった。
 
第二次世界大戦後は戦中に建造された戦艦の一部が対地攻撃の手段として生き残ったが、[[ミサイル]]の発達により水上艦の主兵装は砲熕兵器からミサイルへと変わったため、対艦対地攻撃の手段として大口径砲を装備する必要性は無くなり、そういった戦闘艦が建造されることもなくなった。したがって二次大戦中に採用されていたような大口径砲が新規に開発されることもなく、それまで副砲兼高射砲であった両用砲、或いは大口径機関砲が進化した130mm以下の中・小口径砲が艦艇に搭載される中で最大の砲となった。これにより、ミサイル黎明期に建造された艦艇や、[[CIWS|CIWS]]として[[速射砲|速射砲]]を採用している[[イタリア海軍現役艦艇一覧|イタリア軍艦艇]]等の例を除き、艦艇に搭載する砲はほぼ一種類になり、あえて主砲という呼称を用いることは少なくなった。
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ただしミサイルが主兵装とはいえ、決して補助兵装に留まっている訳ではなく発射速度の向上(1分間に数十発以上発射可能)と、[[レーダー]]と連動・[[コンピュータ]]制御の射撃管制システムによって、第二次世界大戦期の5インチないしそれ以上の砲を数門搭載する軽巡洋艦や駆逐艦と比較しても、砲力だけでも上回っていると言える。そのため砲熕兵器はミサイルより安価で、艦載機より素早く攻撃できる対地対艦攻撃手段として見直されてきている。
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== フィクションに登場する艦艇における主砲 ==
[[宇宙戦艦ヤマト|宇宙戦艦ヤマト]]に登場する艦艇には、現実の戦艦等と同じ形式で搭載される砲よりも強力な、[[波動砲|波動砲]]に代表される砲が搭載されている場合があるが、これらは主砲と呼ばれない。また、[[超時空要塞マクロス|超時空要塞マクロス]]に登場する[[マクロス (架空の兵器)|SDF-1マクロス]]は、発射シークエンスや使用する状況から見て前述の波動砲に近い性格の砲を装備しているが、これは劇中で主砲と呼ばれている。これらのように、その艦で最大の攻撃力を持つ砲が決戦兵器としての役割を与えられている場合、主砲なのかカテゴリが違うものとするのか呼称が一定していない。
 
== 関連項目 ==