「月の海」の版間の差分

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<!--あるいは日本神話における三貴神の一人、[[ツクヨミ|ツキヨミノミコト]]を指す言葉とも云われており、日本では古来より月と海の関連が深い潮の満ち引きを尊んだ文化的痕跡が残り、他の漁撈民族との共通性も散見できる。-->
 
海(mare)の他に'''大洋'''(oceanus)、'''湖'''(lacus)、'''沼'''(palus)、'''入江'''(sinus)と呼ばれる地形もあるが、これらは大きさや形状が異なるだけで本質的には海と同じものである。
 
== 成因 ==
およそ40億年前、[[太陽系]]内には[[惑星]]になりそこねた多数の[[微惑星]]がまだ多く残っていた。月にこれらが落下して直径数百km、深さ数kmの巨大な深い[[クレーター]]をいくつも形成した。この月の海の母体になった巨大クレーターを'''ベイスン'''(basin, 「盆地」の意)という。
 
微惑星の落下が終わりに近づいた頃、月の内部では[[放射性物質|放射性元素]]の崩壊熱の蓄積により岩石が溶融しはじめ、[[マグマ]]が形成された。月の質量が小さいため、岩石すべてが溶融するほどの熱の蓄積が起こらず、溶融しやすい成分、すなわち玄武岩質の成分だけが溶融した。このマグマは深いクレーターの底から噴出し、クレーターを埋めて平原に変えた。この時点で微惑星の落下がほとんど終了していたため、月の海ではクレーターがあまり無い平坦な地形が保たれることになった。