「濁川 (山梨県)」の版間の差分

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{{Infobox 河川
|名称=濁川
|画像=[[画像:Joto ohasihi DVC00032.jpg|300px270px|城東大橋と濁川 2010年2月撮影]]
|画像説明=城東大橋より上流方面を望む(2010年2月25日撮影)
|水系等級=[[一級水系]]
|水系=[[富士川]]
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|出典=
}}
[[File:Nigori river head area.jpg|thumb|240px|源流域の甲府市若松町付近]]
'''濁川'''(にごりがわ)は、[[山梨県]][[甲府市]]を流れる[[川]]で、[[笛吹川]]の支流である。
水質の良い河川が多い山梨県にあって、生活排水を主な水源とする特異な存在であり、以前は名前のごとく[[水質汚染]]のひどい河川であったが、近年の[[下水道]]整備等により徐々にではあるが水質の改善が進んでいる。水源部である甲府市街地付近は、現在ではほとんど[[暗渠]]となっている。富士川水系に属し、長さは12.6キロメートル。
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濁川の河川名は古く、江戸時代後期の[[嘉永]]2年([[1849年]])に作成された甲府絵図にも、その名が見られる<ref>株式会社国書刊行会『ふるさとの想い出写真集明治大正昭和、甲府』144-145ページ 昭和53年11月30日発行</ref>。長期間にわたり生活排水等が流され、[[ヘドロ]]や悪臭が発生し近隣住民にとって汚い河川の代名詞であったが、昭和中後期から平成にかけ流域市街区域で下水道整備が進んだ結果、現在では淡水魚の放流や親水公園が併設されるなど、水質は大幅に改善された。しかしながら山紫水明を誇る山梨県の河川の中では、今もなお水質汚濁([[生物化学的酸素要求量|BOD値]]、[[化学的酸素要求量|COD値]])ワースト河川である。
 
また、現存はしないが[[橋姫|橋姫伝説]]にまつわる'''[[国玉の大橋]]'''は、かつて同河川に架かっていた橋梁であり、後述する現在の城東大橋と国里橋の中間に存在した。
 
== 水質浄化の取り組み ==
[[File:Nigori river head area.jpg|thumb|240px200px|源流域の甲府市若松町付近]]
現在、山梨県環境科学研究所及び甲府土木事務所により水質浄化モデル実験地区に指定され様々な取り組みがされている。具体的には'''かごマット'''と呼ばれる小石を詰めた網状のマットを水辺に設置。河川を[[蛇行]]させ動植物に多用な生息の場を提供し、同時に石を置くことによって[[多孔質]]な空間ができ、そこに生息する[[微生物]]により[[有機質]]を除去させたり、[[水生植物]]([[アシ]])等によって[[窒素]]、[[リン]]などの有機物を捕捉させている。<ref>現地にある案内板より加筆作成</ref>
{| class="wikitable"
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== 主な橋梁 ==
*第一池添橋 - 熊野通り
*濁川橋梁 - [[東海旅客鉄道|JR東海]]、[[身延線]]
*城東大橋 - [[国道411号]]、[[城東バイパス]]
*国里橋 - 青沼通り
*将林橋 - [[国道20号]]、[[甲府バイパス]]
*濁川橋 - [[中央自動車道]]