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[[ファイル:1700 Karl Friedrich.JPG|thumb|200px|幼少期のカール・フリードリヒ]]
'''カール・フレデリク'''または'''カール・フリードリヒ'''（[[デンマーク語]]:Karl Frederik；[[ドイツ語]]:Karl Friedrich, [[1700年]][[4月30日 ]]、[[ストックホルム]] - [[1739年]][[6月18日 ]]、[[:en:Auetal|ロールフスハーゲン]]、[[ドイツ]]）は、[[ホルシュタイン＝ゴットルプ家|シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン＝ゴットルプ]]公（在位：[[1702年]] - 1739年）。[[フレデリク4世 (シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン公)|フレデリク4世]]（フリードリヒ4世）と、その妻で[[スウェーデン]]王[[カール11世 (スウェーデン王)|カール11世]]の娘である[[ヘドヴィグ・ソフィア]]の一人息子。[[デンマーク]]・[[ノルウェー]]王[[フレゼデリク1世 (デンマーク王)|フレデリク1世]]の三3男[[アドルフ (シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン＝ゴットルプ公)|アドルフ]]に始まる[[ホルシュタイン＝ゴットルプ家]]の当主で、[[ロシア帝国|ロシア皇帝]][[ピョートル3世]]の父親。スウェーデン王[[アドルフ・フレドリク (スウェーデン王)|アドルフ・フレドリク]]は従弟に当たる。
== 生涯 ==
カール・フリードリヒは2歳で父親を亡くし、その公爵位を引き継いだ。幼い公爵は摂政となった母と一緒にストックホルムに住み、公国の統治は叔父の弟[[クリスティアン・アウグスト・フォン・シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン＝ゴットルプ|クリスティアン・アウグスト]]に任された。当時は[[大北方戦争]]の最中であった。、当初は[[1700年]]に結ばれた[[トラヴェンタール条約]]によって領国の安全は保証されていたが、スウェーデンがロシアに敗れた[[1709年]]以降、デンマークは[[反スウェーデン同盟]]諸国に復帰し、デンマーク軍はカール・フリードリヒの領国を侵略してその北部地域を征服した。このとき時、ホルシュタイン＝ゴットルプ公爵の代々の居城である[[ゴットルプ城]]も奪われた。
[[1718年]]に母方の叔父であるスウェーデン王[[カール12世 (スウェーデン王)|カール12世]]が死ぬと、その最近親の男子であるカール・フリードリヒはスウェーデン王位の相続人に推された。しかし対抗馬だった叔母の[[ウルリカ・エレオノーラ (スウェーデン女王)|ウルリカ・エレオノーラ]]が王位についたため、カール・フリードリヒはスウェーデンを出国することを余儀なくされ、その後[[ロシア帝国]]に移住した。その後も、スウェーデンにおけるカール・フリードリヒ支持者であるホルシュタイン派は、カール・フリードリヒを王位に就けるための運動を進めていた。ホルシュタイン派は子供のないウルリカ・エレオノーラ女王の死後を待ってカール・フリードリヒを国王にしようと画策していたが、カール・フリードリヒは叔母よりも早く亡くなったため、その構想は実現しなかった。
[[1720年]]、スウェーデンと[[デンマーク＝ノルウェー]]は[[フレデリクスボー条約]]を締結し、スウェーデンはホルシュタイン＝ゴットルプ公国に対する支援を打ち切ることを誓約した。カール・フリードリヒがこの和約に反対すると、スウェーデン政府はカール・フリードリヒが自分のスウェーデン王位継承権を持ちだして反逆的な態度をとっていると見なすようになった。この条約締結により、公爵が領国の北部地域に相当する[[シュレースヴィヒ]]を回復することは事実上不可能になった。[[1762年]]、カール・フリードリヒの息子ピョートル3世はロシア皇帝に即位すると、父が失ったシュレースヴィヒを回復するためロシア軍を動員してデンマークとの戦争の準備をしているが、妻で女帝[[エカチェリーナ2世]]の[[クーデター]]で廃位され実現しなかった。
[[1725年]][[5月21日]]、カール・フリードリヒはロシア皇帝[[ピョートル1世]]とその妻の女帝[[エカチェリーナ1世]]の娘[[アンナ・ペトロヴナ]]と結婚した。夫妻はあいだ間に息子を1人もうけた。
*カール・ペーター・ウルリヒ（1728年 - 1762年）…） - ロシア皇帝[[ピョートル3世]]
[[サンクトペテルブルク]]宮廷の近衛隊長およ及び[[最高枢密院]]議員を務めていたカール・フリードリヒは、[[1727年]]に姑のエカチェリーナ1世女帝が死ぬと、妻のアンナを後継のロシア女帝に即位させようと画策したが、実現しなかった。この計画は失敗したものの、夫妻の一人息子が[[1762年]]に[[ピョートル3世]]としてロシアの帝位を継ぐことになる。
カール・フリードリヒは1739年、ザクセン地方の小村ロールフスハーゲンで亡くなった。
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