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[[ImageFile:SubglacialLakes Antarctica MODIS.2004.jpg|thumb|250px|[[NASA]]の[[MODIS]]による、南極にある二つの氷底湖の画像]]
'''氷底湖'''、'''氷河底湖'''、'''氷床底湖'''、'''氷河下湖'''、'''氷床下湖'''、'''氷床湖'''、'''氷下湖'''、などと呼ばれる'''subglacial lake'''は、[[氷河]]の下、一般的には[[氷冠]]か[[氷床]]の下にある[[湖]]である。その数は多い。2010年の時点で分かっている氷底湖の内、一番大きいのは[[南極]]にある[[ボストーク湖]]である。
 
== 南極 ==
 
==南極==
2009年、124の氷底湖をのせた地図が出版された。124のうちほとんどはNASAの人工衛星、[[:en:ICESat|ICESat]]によって新しく発見されたものである。内陸の湖は安定している傾向がある一方で、海岸近くの湖の多くはかなり変わる。いくつかの湖は何百キロメートルもの長さの運河のような構造で繋がっている。
 
氷河の下にある水は[[潤滑剤]]として働き、氷が海へ流れる速さを加速し、引いては[[海面上昇]]も引き起こす<ref>{{cite magazine|url=http://www.newscientist.com/article/mg20327253.900-antarcticas-hidden-plumbing-revealed.html|author=Michael Marshall|title=Antarctica's hidden plumbing revealed|date=14 September 2009|work=[[New Scientist]]|number=2725|accessdate=14 October 2010}}</ref>。
 
== 南極以外 ==
[[木星]]の[[衛星]]の一つである[[エウロパ]]にも氷底湖があるという証拠がある。一年中溶けない氷で覆われているのが氷底湖というわけではなく、溶けることもある氷に覆われていても氷底湖である。氷河の基準は流れているかどうかであり、氷は厚さがだいたい30メートル以上にならないと流れない。なので、全面結氷した湖が氷底湖になることはまずない。
 
== 特性 ==
[[地熱]]と、氷に触れている面からへ逃げる熱のバランスが取れているので、氷の下にあっても水が液体のままでいられる。それに、氷の圧力によって氷の[[融点]]も0°C以下になる。氷底湖の天井はちょうど水の[[圧力融解点]]と温度勾配が交わるところになっている。要はボストーク湖では、湖の上の氷は周りの氷床よりも厚いのである。
 
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もしもfloating levelが高いときにhydrostatic sealを突き破ったら、水は流れ始め[[ヨークルフロイプ]]になる。他のプロセスによる流出が増えないならば、融解によって[[流量]]は指数関数的に増える<ref name=Erlingsson2006>Erlingsson, U., (2006). Lake Vostok behaves like a ‘captured lake’ and may be near to creating an Antarctic jökulhlaup. Geogr, Ann., 88A (1): 1–7.</ref>。
 
== 関連項目 ==
* [[氷河湖]]
 
== 出典 ==
{{reflistReflist}}
 
== 外部リンク ==
* [http://www.ggy.bris.ac.uk/ellsworth The Exploration of Subglacial Lake Ellsworth] (University of Bristol)
* [http://salepo.tamu.edu/overview/index_html Subglacial Lake Research and Exploration]
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{{DEFAULTSORT:ひようていこ}}
[[Category:氷河地形]]
[[Category:氷底湖| *]]
[[Category:南極の地形]]