「燃料被覆管」の版間の差分

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* [[マグネシウム合金]]
* [[ステンレス鋼]]
* [[ジルカロイ|ジルコニウム合金]](ジルカロイ)
 
日本の発電用原子炉で主に使用されているのは、ジルカロイコニウム合金である。
 
=== アルミニウム合金 ===
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=== マグネシウム合金 ===
[[マグノックス]](マグネシウム合金の一種)は、原子炉での400℃を超える高温高圧に耐えうる材質として開発された合金で、マグネシウムに[[ベリリウム]]を0.1 %を加えたものである。燃料として[[天然ウラン]]を装填できる[[黒鉛炉|黒鉛減速炉]]の燃料被覆材として用いられてきたが、近年ではジルカロイコニウム合金に置き換えられるようになった。
 
マグネシウム合金は水に弱いため、冷却材に[[軽水]]を使用する[[軽水炉]]では、被覆管に穴が開いてしまう恐れがあることから使用されない。
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なお、原子炉を制御する為の[[制御棒]]の被覆にもステンレス鋼が使用されている。
 
=== ジルコニウム合金(ジルカロイ合金 ===
[[ジルコニウム]]は中性子吸収断面積が最小で、ジルコニウムに[[スズ]]・[[鉄]]・[[クロム]]・[[ニオブ]]などを含ませた合金である。現在、実用されているのはジルコニウムに、スズ・鉄・ニッケル・クロムなどが含まれている「ジルカロイ-2」と、スズ・鉄・クロムなどが含まれている「ジルカロイ-4」である。燃料被覆材としては非常に優れた特性を有するため、現在多くの軽水炉(ジルカロイ2は沸騰水型軽水炉、ジルカロイ4は加圧水型軽水炉)で利用されている。