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2012年4月26日に東京地裁で小沢一郎に対し「秘書に任せていた」などの供述は信用できないとしたが、秘書との共謀が立証されていないとして無罪判決が下された<ref>[http://www.news-postseven.com/archives/20120507_106532.html 小沢一郎氏「土地取引で強制起訴も無罪判決」全文を一挙公開(NEWSポストセブン 2012.05.07)]</ref>。一審無罪判決を受けた小沢一郎は民主党において党員資格を回復したが、指定弁護士は控訴した。
 
なお、ここで話題となった小沢一郎から陸山会への4億円貸付については、平成17年9月30日付の官報号外のP.162に「借入金」として記載されている<ref>[http://www.soumu.go.jp/main_content/000047155.pdf#page=162 官報(平成17年9月30日 号外第223号)]</ref>。
 
====訴追された事案一覧====
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|2004年10月、陸山会の小沢一郎から4億円の借入金を不記載||一審有罪||一審有罪||||一審無罪
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|2004年10月、水谷建設から小沢一郎事務所への闇献金||一審認定||一審認定||||立証せず
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|2004年10月、陸山会の小沢一郎政策研究会から1億4500万円の寄付を不記載||一審有罪||一審有罪||||
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|2005年1月、陸山会の土地購入代金など3億5200万円を架空記載||一審有罪||||一審有罪||一審無罪
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|2005年4月、水谷建設から小沢一郎事務所への闇献金||一審認定||一審認定||||立証せず
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|2007年、陸山会の民主党岩手県第4区総支部などから1億5000万円の寄付を不記載||一審有罪||||一審有罪||
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:まず、小沢一郎秘書3人が起訴された政治資金規正法違反による虚偽記載罪は金額こそ過去最大ではあるものの、起訴状では直接的表現として利益団体からの資金提供は指摘されておらず、過去に起訴された政治資金規正法違反のような外部団体からの賄賂性を帯びた闇献金として明白に起訴していないという点である。あえて言えば、小沢一郎からの4億円借入金の虚偽記載が外部資金提供に該当し、水谷建設からの闇献金が外部に判明する端緒を与えないために虚偽記載をしたという指摘だが、闇献金に関する虚偽記載は起訴状に直接かかれていないため物議をかもしている。
:一方で「(関連団体からの寄付の虚偽記載は)上着の左ポケットから右ポケットに移し替えた程度の意識」などの石川秘書らの言い分は「国民の不断の監視と批判の下に置くことによって民主政治の健全な発達をめざす」という政治資金規正法の目的に対し、石川秘書らの政治資金や収支報告書の扱いが国民の感覚・期待とのあまりに大きな隔たりがあるとする意見もある<ref>朝日新聞 2011年2月8日社説「陸山会事件―国民感覚との大きな遊離」</ref>。
 
:なお、本件の一部にあたる「本来書くべき記載年度が違う」という部分については、小沢一郎本人の裁判で検察被告双方の証人として出廷した弥永真生筑波大教授が「実務上は(05年1月の)登記に合わせるのが原則だ」と述べ、虚偽記入にはあたらないとする小沢被告側の主張を支持している<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100806-849918/news/20111220-OYT1T01086.htm 会計学の専門家、小沢氏側の主張支持…証人尋問(2011年12月21日00時15分 読売新聞)]</ref>。
;土地購入における複雑な政治資金の流れ
<!--なお、ここで話題となった小沢一郎から陸山会への4億円貸付については、平成17年9月30日付の官報号外のP.162に「借入金」として記載されている<ref>[http://www.soumu.go.jp/main_content/000047155.pdf#page=162 官報(平成17年9月30日 号外第223号)]</ref>。この4億円、土地購入に使われなかった2004年10月の借入金が記載されているにすぎず、2004年10月中旬の借入金が不記載の説明ができません。4億円の借入は2回行われていますが、上記の記述では同じ4億円の借入金であるため、あたかも4億円の借入金は記載され、不記載は存在しないと誤解を与えかねないです。詳細は以下に書きます。-->
:2004年10月中旬に陸山会は小沢一郎から土地購入資金として借り入れ、この4億円を元に10月下旬に土地購入費として支払った。その後、複数の小沢系政治団体から陸山会に4億円を集め、その4億円の定期預金を担保に銀行は小沢一郎に融資し、小沢一郎は陸山会に転貸した。2004年10月中旬の小沢一郎からの借入金が不記載となり、2004年10月下旬の銀行融資による小沢一郎の借入金が記載され、さらに土地購入費支出の記載を実際に現金を支出した2004年10月ではなく土地登記をした2005年1月に遅らせて記載した。
:このことによって2004年10月中旬の小沢一郎からの借入金が表に出なくなり、2004年10月下旬の見せかけの銀行融資の4億円が外見的には土地購入費の原資に偽装された。
:秘書の裁判で銀行の支店長は「手元に購入資金があるのに、定期預金を組み、同額の融資を受ける国会議員などの顧客は他にいない」とした上で陸山会が手元に4億円あるのに定期預金を組んで同額の融資を受けた理由について「陸山会が不動産購入資金を持っていることを詮索されないためと思う」と証言した。
:なお、本件の方で「土地購入費ついて実際現金を支払っる「本来書年月日ではなべき土地登記をした年月日にしたために、記載年度が違う異なっている」という部分については、小沢一郎本人の裁判で検察被告双方の証人として出廷した弥永真生筑波大教授が「実務上は(05年1月の)登記に合わせるのが原則だ」と述べ、虚偽記入にはあたらないとする小沢被告側の主張を支持している<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100806-849918/news/20111220-OYT1T01086.htm 会計学の専門家、小沢氏側の主張支持…証人尋問(2011年12月21日00時15分 読売新聞)]</ref>。
 
;裏金問題
:秘書の裁判では一番の肝になった闇献金について「小沢事務所は談合を前提とする公共工事の本命業者の選定に強い影響力があり、影響力を背景に公共工事の受注を希望する企業に多額の献金を行わせていた」とされた。
:秘書の裁判では一番の肝になった闇献金について「小沢事務所は談合を前提とする公共工事の本命業者の選定に強い影響力があり、影響力を背景に公共工事の受注を希望する企業に多額の献金を行わせていた」とされた。しかし、傍聴記録<ref>[http://www.the-journal.jp/news.php The JOUNAL 内の News Spiral]</ref>では、本裁判中で検察側が主張した、秘書が大久保に報告や確認を求めたFAX通信については、検察側自身が「送信記録を調べたかどうかわからない」と言い出す(第8回)ことや、ホテルや新幹線交通費の領収書が証拠提出された10月15日の水谷建設元社長の金銭授受の場所については、同行したとされる運転手が同行していない(第13回前半)ことや、闇献金を指示した元会長が方法・手順の詳細について「元社長が社のルールに従っていない」(第13回後半)ことなどの元社長と異なる証言をしている等、またその他の報道でも、水谷建設との2回目の金銭授受に立ち会ったとされた日本発破技研社長が「検事からヒントをもらって記憶がよみがえった」、「川村元社長に(金銭授受の場面に)呼ばれた理由は今も分からない」旨の不自然な公判証言をする等、解明されていない点が多々あること<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110511-OYT1T00251.htm 「検事のヒントで記憶よみがえる」]Yomiuri Online</ref>、検察側の用意した水谷建設元役員2名(尾納元専務、中村元常務)の公判中の証言も弁護側質問であっさり不安定になる<ref>[http://gendai.net/articles/view/syakai/130486 水谷建設 検察側証人4人の“ご都合”記憶力]ゲンダイネット</ref>、その他、検察の用意した証拠、証言の多くに公判中で立証不充分と思われる部分が見られるが、水谷建設幹部の交通領収書<!--松田賢弥「角栄に なれなかった男 小沢一郎全研究」(講談社)-->や2回目(4月中旬)の金銭授受現場に立ち会ったとされる前述の日本発破技研社長<!--日本発破技研社長Y-->が東京地検特捜部に任意で提出した4/19付の領収書<ref>[http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-05-11/2011051101_05_1.html 「しんぶん赤旗」2011年5月11日記事]によると、ホテルの喫茶店の2005年4月19日の2枚の日本発破技研の経費として精算した領収書。1枚目は午前8時49分に焼き芋購入、2枚目は午前9時33分にヨーグルトドリンク購入</ref>などの物証と証言から東京地裁により水谷建設の闇献金が認定された<!--(本認定については、判決要旨に関わるコメントを出した多くのサイトで「根拠に乏しく、多くの推測が含まれる」旨の意見が出ている)。ち → 具体的みに、判決要旨内の「小沢事務所は談合サイト名前提とる公共工事の本命業者の選定に強い影響力があり、影響力を背景に公共工事の受注を希望する企業に多額の献金を行わせていた」についても、水谷建設が幹事会社になれなかったことと矛盾しているという指摘もある<ref>[http://www.the。 --journal.jp/contents/newsspiral/2011/10/post_804.html 山口一臣:陸山会裁判の判決要旨を読んで気がついたこと(2)]</ref>。
:なお、小沢一郎の裁判では「検察審査会で裏金に関する言及がない」ことを理由にが裏金を立証しない方針をとったため争点となっていない。
:ちなみに、判決要旨内の「小沢事務所は談合を前提とする公共工事の本命業者の選定に強い影響力があり、影響力を背景に公共工事の受注を希望する企業に多額の献金を行わせていた」についても、水谷建設が幹事会社になれなかったことと矛盾しているという指摘もある<ref>[http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/10/post_804.html 山口一臣:陸山会裁判の判決要旨を読んで気がついたこと(2)]</ref>。
:なお、小沢一郎の裁判では「検察審査会の議決書には裏金に関する言及がない」ことを理由に裏金を立証しない方針をとったため争点となっていない。
 
;4億円の原資
:小沢一郎は土地購入の際におけるお金の流れについて、質問者の視点に合わせ、複数の原資の説明をしてきた。
:最終的にそれらをまとめる形で4億円の原資について、小沢一郎から以下のように語られた<ref>[http://www.ozawa-ichiro.jp/massmedia/contents/appear/2010/ar20100124150021 陸山会への貸付などに関する経緯の説明]</ref><ref>[http://gendai.net/articles/view/syakai/134589 法廷証言11時間 洗いざらい語った4億円「原資」の全真相(ゲンダイネット 2012年1月12日)]</ref><ref>[http://gendai.net/articles/view/syakai/133018 4億円の「出所」は解決済み(ゲンダイネット 2011年10月8日)]</ref>。
:※結局のところ、手持ち資金として事務所の金庫に保管されていたもの(2004年10月には4億数千万円入っていたとのこと)から、4億を陸山会に貸し付けた。事務所の金庫への入金原資として、以下の3つが説明されている。
:#旧大和銀行衆院支店の本人口座から1989年11月21日に下ろした2億円
:#旧安田信託銀行神田支店の妻名義の口座から1997年12月15日に引き出した3億円
:#旧安田信託銀行神田支店の妻名義の口座から2002年4月4日に引き出した6000万円
:一方で秘書の裁判では旧安田信託銀行神田支店嘱託行員が、小沢の妻が1997年4月に引き出した6000万円の使途は自宅敷地内に2つ目の家を建築する際の資金にすることを小沢一郎の妻から聞いた旨の証言がなされており、ジャーナリストの松田賢弥はこの銀行員の証言と家の建築に絡む土地の抵当が2007年まで存在したことを理由に、旧安田信託銀行神田支店の小沢の妻名義の口座は土地購入の原資ではないとして、4億円の原資は小沢一郎の説明は果たされていないと主張している。
 
===検察審査会問題===
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== 注釈 ==
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==関連書籍==
*松田賢弥「角栄になれなかった男 小沢一郎全研究」(講談社)
*森功「泥のカネ 裏金王・水谷功と権力者の饗宴」(文藝春秋)
 
==関連項目==