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'''恵那錆石'''(えなさびいし、恵那サビ石)とは、旧[[岐阜県]][[恵那郡]][[蛭川村]](現在の[[中津川市]]蛭川)を中心とした地域で採掘される赤茶色を帯びた[[花崗岩]]である。恵那錆、恵那みかげ、蛭川みかげ、とも言う。
 
== 一般的な錆石の特徴 ==
[[岩石]]中に含まれる「鉄気」([[]]の小さな塊)が[[]]などにより[[酸化]]し「[[さび]]」となって表面に現れた花崗岩である。その色合いから錆石として好まれ珍重されている。ただし硬度、吸水率の点では劣る。
*錆石は白花崗岩が風化して変色したものである。
*色むらが多く大材が得にくい
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*ジェットバーナー加工で赤く変色する
*石錆の色は、汚れと直接の関係はない
 
== 恵那錆石の特徴 ==
恵那錆石は、[[黒雲母]][[花崗岩]]:アルカリ長石のパーサイト構造は棒状、黒雲母には放射性色暈が発達、錆は有色鉱物やアルカリ長石の風化により出来たのである。
 
== 雲母の成分 ==
K2(Mg,Fe,Al)6-5(Si,Al)8O20(OH)4
 
==用途==
[[墓石]]の他、温泉の大浴場に使用された例もある。
 
== 錆石の表面仕上げ ==
普通の御影石と同じように錆石も各種の表面仕上げが可能であるが、不思議なことにジェットバーナーをかけると黄色から赤茶色に変色する。あえて赤味を意図するのでなければ、磨きやブラスト仕上げで使われるのが普通である。ブラストを行うと全体が白っぽくなるが、反面、色むらを目立たなくする効果がある。
 
== 他の錆石との比較 ==
*;恵那錆石
:吸水率0.58%、圧縮強度895kgf、曲げ強度71kgf
*;泉州錆
:吸水率0.38%、圧縮強度1681kgf、曲げ強度66kgf
*;ナミビアイエロー
:吸水率0.49%、圧縮強度1215kgf、曲げ強度128kgf
*;ベトナムイエロー
:吸水率0.49%、圧縮強度1173kgf、曲げ強度145kgf
 
*錆石の産地は他にもあり、京都の鞍馬石や[[岡山県]][[笠岡市]]北木島で採掘とれる北木錆、その他には、稲田石という錆石もある。
 
== 参考文献 ==
* {{cite book|建築学および岩石学から見た石材および都市美―原色石材図鑑|author=鷹村 権 |year=1990|publisher=松永書店|isbn= 978-4876091607}}
 
{{デフォルトソート:えなさひいし}}