「分子軌道法」の版間の差分

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ここで展開係数<math> c_{ij}</math>について、[[基底状態]]については、時間依存しない[[シュレーディンガー方程式]]にこの式を代入し、[[変分原理]]を適用することで決定できる。この方法は[[LCAO法|LCAO]]近似と呼ばれる。もし<math>\chi_i^{AO} </math>が[[完全系]]を成すならば、任意の分子軌道を<math>\chi_i^{AO} </math>で表せる。
 
また[[ユニタリ変換]]することで、量子化学計算における収束を速くすることができる。分子軌道法はしばしば[[原子価結合法]]と比較されることがある。
分子軌道法はしばしば[[原子価結合法]]と比較されることがある。
 
== 概説 ==
[[原子軌道]]に対応して、[[分子]]全体に広がる一電子空間軌道関数である[[分子軌道]]によって、分子を構成する個々の[[電子]]の状態が記述されると考える。この[[分子軌道]]を計算して、分子の[[電子状態]]を求める方法が分子軌道法である。
 
原子軌道の[[線型結合|線形一次結合]] ('''L'''inear '''C'''ombination of '''A'''tomic '''O'''rbitals) によって分子軌道 ('''MO''') を近似する方法は、「'''LCAO分子軌道法'''」あるいは「'''LCAO法'''」あるいは「'''LCAO MO'''」と呼ばれる(「[[LCAO法]]」の項も参照)。
 
==歴史==