「鳥屋野運動公園野球場」の版間の差分

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しかし築45年以上を経過して老朽化が著しい上に場内設備の陳腐化、さらには所在する運動公園の駐車場も収容能力が小さいなど問題点が数多い。これまで幾度か改修を受けているものの、いずれの工事も規模が非常に小さいもので、抜本的な改修が行われたケースは皆無。こうしたことから、以前プロ野球([[日本野球機構|NPB]])関係者からは「新潟では絶対に試合をしたくない」と匙を投げられてしまったこともある程である。
 
また[[2007年]]に発足した[[ベースボール・チャレンジ・リーグ]](当時北信越ベースボール・チャレンジ・リーグ)は、所属球団について「特定の本拠地を設けない」という規定を設けているが、このうち新潟県を本拠とする[[新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ]]は、球団創設当初は鳥屋野を自軍ホームゲームの主たる開催野球場とせず、[[三条市]]の[[三条市民球場]](三條機械スタジアム)をメイン球場とした。他の5球団はいずれも、それぞれが本拠とする県の県庁所在地にある野球場が最も設備が整っていることからホームゲームの大半をそれらで開催している。しかし新潟市内には当時設備の整った野球場がなかったことに加え、[[2008年]]から球団の拠点を[[長岡市]]に移転したことや、三条市が新潟市と長岡市のほぼ中間部に位置している点、長距離移動による負担軽減の必要性などといった地理的な条件を考慮して、新潟BCはホームゲームを三機スタジアムと[[長岡市悠久山野球場]]の2球場を中心に開催する方針を採ったため、鳥屋野でのホームゲームは年間数試合にとどまっていた([[2009年]]は前期1試合、後期1試合を開催)。しかし2009年夏、[[新潟県立野球場]](HARD OFF ECOスタジアム新潟)が竣工したことから、[[2010年]]以降は新潟市でのホームゲーム開催数を増加させる方針であを取り、同年シーズンから新潟市での開催地も同球場に一本化して前・後期合計10試合開催された。
 
なおメインスタンドの一・三塁側ポール際付近と外野スタンドは盛り土構造となっているが、老朽化による安全性の問題から立入りが制限されている。2009年春、同年開催予定の「[[第64回国民体育大会|トキめき新潟国体]]」の競技会場となることを想定してスコアボードを改修し、表示を簡素化した上で[[発光ダイオード|LED]]式となった<ref>トキめき新潟国体の[[第64回国民体育大会高等学校野球競技|高校野球(公開競技)]]は、当初案においては県立野球場(HARD OFF ECOスタジアム新潟)をメイン会場、当球場をサブ会場として2球場で開催する予定だったが、その後全試合を県立野球場で開催する方針に転換されたため、当球場での開催は見送られた。</ref>。
 
新潟県は[[鳥屋野潟]]対岸の中央区長潟にある[[新潟県スポーツ公園]]の南側園地で新たな野球場の整備事業を進め、2009年[[6月30日]]に前述の県立野球場が竣工し、NPBやBCリーグ公式戦の開催や、高校野球など主要アマチュア公式戦のメイン開催は同球場へ移行した。また現在、新潟市も市内2箇所で野球場の新規整備を進めており、[[西区 (新潟市)|西区]]黒埼地区の板井地内で整備事業が進められている「みどりと森の運動公園」の園内にはアマチュア規格を充足する[[みどりと森の運動公園野球場]]が2011年7月にオープンするした他、[[南区 (新潟市)|南区]]白根地区南部(庄瀬地域)の真木地内でも「白根野球場」(仮称)の建設計画を進めており、[[2012年]]度末の竣工、[[2013年]]シーズンの供用開始を予定している<ref>市が新設する予定の硬式野球場の建設計画は、いずれも旧自治体との「合併建設計画」として立案されたもので、前者の黒埼は旧[[黒埼町]]を編入した際に法定合併協議会において策定されたもの。また後者の白根は旧[[白根市]]の建設計画を継承して合併建設計画に組み込まれたものである。なお白根は当初2011年秋の竣工を予定していたが、2009年に建設予定地で実施した地質調査の結果、地盤が軟弱で改良を要することが判明し、用地造成の完了予定が2011年度末にずれ込んだことから、竣工も遅れることになった。</ref>。新潟市の旧市域内の硬式野球場はこの鳥屋野の他、西区小針に[[1970年]]竣工の[[新潟市小針野球場]]があり、共に老朽化が著しく進行しているが、市では両球場の処遇に関し、前述の2球場が竣工した後も「当面は補修しながら供用を継続する」と方針を明らかにしている。
 
== 施設概要 ==