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|種 = パンコムギ '''''T. aestivum'''''
|学名 = ''Triticum aestivum''<br />[[L.]]
|和名 = [[パンコムギ]]<br/>[[普通コムギ]]
|英名 = [[w:bread wheat,|bread wheat]]<br/>[[w:common wheat|common wheat]]
|}}
'''パンコムギ'''あるいは'''普通コムギ'''([[学名]]: ''[[w:Triticum aestivum|Triticum aestivum]]'')は、栽培種の[[コムギ]]の一種である。[[種小名]]の''aestivum''は[[ラテン語]]で「夏の」を意味する。
 
== コムギおよびコムギ品種の命名および分類 ==
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==進化==
パンコムギは{{仮リンク|倍数体|en|Polyploid|label=異質6倍体}}(3種の異なる植物種由来の6組の[[ゲノム]]を持つ異質倍数体)である<ref name="森_pp39,64-65">[[#森 (2010)|森 (2010)]]、pp.39,64-65</ref>。脱穀が容易な(易脱穀性)パンコムギは、脱穀しにくい(難脱穀性)の{{仮リンク|スペルタコムギ|en|Spelt}} (''[[w:Triticum spelta|Triticum spelta]]'') の近縁種である<ref name="森_pp39,64-65"/>。スペルタコムギと同様に、{{仮リンク|タルホコムギ|en|Aegilops tauschii}} (''[[w:Aegilops tauschii|Aegilops tauschii]]'') 由来の遺伝子によりパンコムギはほとんどのコムギよりも優れた耐寒性を獲得しており、世界の温帯地域の至る所で栽培されている<ref name="森_pp39,64-65"/>。
 
==歴史==
{{Globalize|date=December 2009}}
パンコムギは[[完新世]]初期の間に[[西アジア]]で初めて[[栽培化]]され、先史時代にここから[[北アフリカ]][[ヨーロッパ]][[東アジア]]に広がっていった。コムギは16世紀にスペイン人宣教師によって初めて北米にもたらされたが、穀物の主要な輸出国としての北米の役割は1870年代に[[プレーリー]]の植民地化から始まった。第一次世界大戦中、ロシアからの穀物の輸出が止まると、カンザスの穀物生産量は倍増した。世界的に、パンコムギは現代の工業的[[パン]]焼きとよく適合し、特にヨーロッパでかつてはパンの原料として一般的に使われていたその他のコムギや[[オオムギ]]や[[ライムギ]]に取って代わった。
 
==育種==
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==パンコムギのその他の形態==
[[ファイル:usdacompactum.jpg|thumbnail|100px|小型のコムギの穂]]
小型のコムギ(例えば[[クラブコムギ]]、{{lang-en-short|club wheat}} ''Triticum compactum''、インドでは''T. sphaerococcum'')は、パンコムギの近縁種であるが、より小型の穂を持っている。これらの種の穂軸部はより短いため、小穂はより密に集っている。小型のコムギは単独種ではなく、しばしばパンコムギの亜種 (''T. aestivum'' subsp. ''compactum'') と見做されている。
{{-}}
 
== パンコムギを使って作る食品 ==
* [[パン]]、[[パン粉]]
* [[ジャイアントクスクス]]
* [[ソフト麺]]
* [[ラーメン]]
 
==脚注==
{{Reflist}}