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フォノンによる散乱や、電子同士の散乱は'''非弾性的散乱'''であり、'''弾性散乱'''(散乱前後で運動エネルギー、内部エネルギーが不変)より理論的な扱いが難しくなる。
==いろいろな光散乱==
[[微粒子]]による散乱
:*[[レイリー散乱]](光の波長よりも小さい :*[[ミー散乱]](光の波長よりも大きい粒子による散乱)
::空が青いのは、太陽光が大気中の空気分子とレイリー散乱するところが大きい▼
:*[[トムソン散乱]](電
:*[[コンプトン散乱]](電子による短波長光の散乱、散乱波の波長が変化する)▼
[[フォノン]]などによる散乱
▲:*[[コンプトン散乱]](散乱波の波長が変化する)
:*[[ブリュアン散乱]](音波や[[音響フォノン]]による非弾性散乱)▼
:*[[ラマン散乱]]([[光学フォノン]]による非弾性散乱)
:::実験でフォノンバンドや[[フォノン状態密度]]が求まる
▲:*[[ブリュアン散乱]](音波や[[音響フォノン]]による非弾性散乱)
=== 光散乱現象の例 ===
牛乳にはレイリー散乱を起こすタンパク質カゼインのミセル(20-150 [[ナノメートル]]程度)およびミー散乱を起こす脂肪球(直径1-100 [[マイクロメートル]]程度)が存在する。▼
▲*牛乳にはレイリー散乱を起こすタンパク質カゼインのミセル(20-150 [[ナノメートル]]程度)およびミー散乱を起こす脂肪球(直径1-100 [[マイクロメートル]]程度)が存在する。脂肪分の多い生クリームは脂肪球のミー散乱により白く見える。無脂肪牛乳はレイリー散乱により青みがかっているが、多重散乱により白く見える。
*[[チンダル現象]]は、[[コロイド]]による光の散乱である。レイリーやミーによって理論的に研究された。散乱された光を調べることでコロイドの分子量や大きさなどを求めることができる。
==マイクロ波散乱計==
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