「キャスティング・ボート (比喩)」の版間の差分

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==事例==
日本では、[[国会]]において[[二大政党]]の勢力が拮抗している時の少数政党や、[[政党]](主に[[自由民主党 (日本)|自民党]])内における二大[[派閥 (日本・自由民主党)|派閥]](勢力)以外の派閥(勢力)が、いずれかの陣営に付くことで政局の動向を左右できる場合に「キャスティング・ボートを握っている」という風に使われる言葉である。具体的には、政党色が強まる前の参議院ではにおける[[緑風会]]が最終的にキャスティング・ボートを握る場面が出てきたことがあり<!--緑風会には党議拘束はないため、このような表記とする。-->、[[55年体制]]下においてける[[公明党]]・[[民社党]]がこのキャスティング・ボートを握っており、55年体制の崩壊直後([[宮沢内閣]]の[[衆議院解散]]により自民党が過半数を割り、自民党中心の政権か、非自民政権かの選択が分かれたとき)は[[日本新党]]・[[新党さきがけ]]がキャスティング・ボートを握り、[[細川護熙]]が[[首相]]となり、[[武村正義]]が[[内閣官房長官]]のポストを得た。1998年の自民党が参議院で過半数を割れて以降は公明党がこれを握っていると言われた。また、2009年から2010年まで民主党政権が誕生し、[[国民新党]]や[[社会民主党 (日本 1996-)|社会民主党]]がキャスティング・ボートとして扱われるケースがあった。[[第22回参議院議員通常選挙|2010年参院選]]後は、公明党と[[みんなの党]]がキャスティング・ボートを握ると目されている。
 
[[ドイツ|旧西ドイツ]]では、[[自由民主党 (ドイツ)|自由民主党]](FDP)がキャスティング・ボートを握り、保革の二大政党である[[ドイツキリスト教民主同盟|キリスト教民主]]・[[キリスト教社会同盟|社会同盟]](CDU/CSU)、[[ドイツ社会民主党]](SPD)のどちらかと連立政権を組んで、戦後のほとんどの期間政権に参加し続けていた。特にFDPのキャスティング・ボートが顕著に現れたのが[[1982年]]にSPD・FDP連立の[[ヘルムート・シュミット|シュミット]]内閣が倒された時である。この時FDPはSPDと連立を解消し、CDU/CSUと連立を組むことによって[[ドイツ連邦議会|連邦議会]]内の勢力を逆転させ、[[ヘルムート・コール|コール]]政権を誕生させている。