「グレード制」の版間の差分

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競馬においては、各国のレース主催者が独自に定めたグレードと、[[国際セリ名簿基準委員会]]の基準に準じた基準で格付けされる「[[国際グレード]]」が存在する。この「国際グレード」のもとでは国際的に格付けの互換性がある。また、ヨーロッパ諸国を中心に「[[グループ制]]」を採用している国もある(これらの国も障害競走ではグレード制で格付けを行っている)が、グレード制とは表記の違いしかなく、略表記も「G1」など数字の部分がアラビア数字かギリシャ数字かという違いしかない。国際セリ名簿基準委員会の基準に準じている限り完全に互換性を有しており、日本では両者を区別せず「国際グレード」と呼んでいる。
 
日本では、中央競馬が最初に導入したグレードは中央競馬独自のグレードで、2009年までは国際的な互換性があるのは一部の競走に過ぎなかった。2007年に国際セリ名簿基準委員会の勧告に従い、国際グレードの付かない重賞レースは日本限定グレードの「Jpn」(「JpnI」など、ただしこの場合の読みは原則として「ジーワン」<REF>一部のマスコミ関係者は「ジェーピーエヌ・ワン」などとアナウンスする場合もある</REF>)表記となった。この「JPN」表記の格付けと国際グレードは日本国内においては互換性がある。その後JRAは段階的にレースを国際化し、2010年には全重賞レースが国際グレードの格付けを得た。一方で[[地方競馬]]はJRAとも異なる各地方競馬独自の格付けをしていたが、1997年に「[[ダートグレード競走]]」としてJRA・各地方競馬間で統一的に定めた格付けを開始した。これらは国際グレードではなく2007年には同様に「JPN」となったが、2011年に[[東京大賞典]]がはじめて国際グレードを獲得している。
 
なお、2010年以後のグレードについては、[[日本グレード格付け管理委員会]]が各重賞競争についての格付けを管理・監督しており、新設重賞である場合は原則として最低2年間はグレードの格付けがなされず、「新設重賞」<REF>2年目以後は「重賞」</REF>として扱われ、3年目以後に競争の規模や過去のレースレーティングを踏まえてグレードの格付けを行うが、新設重賞であっても過去に同じ条件、またはそれに準じる規模のオープン特別から重賞に格上げをする場合は、例外としてグレード格付けをなす場合もある。
 
== その他 ==