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== フランスの現代的認識論 ==
フランスには、[[ルネ・デカルト|デカルト]]に端を発し、[[実証主義]]の祖[[オーギュスト・コント]]らが引き継いだ大陸合理主義・[[啓蒙主義]]の哲学的伝統がある。これらは、知識、信念、科学とは何か、合理的に知識を得る事とは、という認識論を中心とした問題意識を有するが、[[イギリス経験論]]を拒否するとともに、抽象的な定義から始まり、これを演繹するというドイツ哲学のような態度をも拒否し、理性について歴史的に考察する。
 
[[ミシェル・フーコー]]によれば、フランスの哲学的伝統は、ドイツ発祥の現象学をフランスにおいて受容するに際して、[[ガストン・バシュラール]]、[[ジョルジュ・カンギレム]]らによって代表される「知識、理性、概念の哲学」と、[[サルトル]]、[[メルロ・ポンティ]]らによって代表される「経験、感覚、主体の哲学」の二派に分かれた。フランスの現代思想において、サルトルらの実存主義の流行後、1960年代に入って[[構造主義]]が台頭し、更にこれに対する反動として[[ポスト構造主義]]が台頭してくる歴史もそのような大きな流れの中で理解されるべきであるとされる。