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== 概要 ==
前年の成功作、[[マーチ・881|881]]を受けて製作されたマシンで、881と比べて重量バランスの改善、空力のリファイン、軽量化が図られている<ref>「Racing On」 No.55、p.15、武集書房、1989年。</ref>。マシン名の「CG」は、ドライバーの[[イヴァン・カペリ]]のマネージャーで、前年に交通事故のため死去したチェザーレ・ガリボルディのイニシャルに由来する
 
エンジンはニューウェイが[[ジャッド]]に特別に作らせた76度と狭いバンク角を持つジャッド・EV・[[V型8気筒]]エンジンで、1989年シーズンはマーチに独占供給された。リヤセクションのレイアウトはエンジン-[[トランスミッション]]-[[差動装置|デフ]]というこの年流行したレイアウトを採りいれている。
 
CG891は第3戦・[[モナコグランプリ|モナコ]]から881に代わって実戦投入された。だが、チーム、ドライバーはCG891に悪戦苦闘し成績は低迷した。[[イヴァン・カペリ]]、[[マウリシオ・グージェルミン]]の両ドライバーはCG891で計27回レースに出走し完走は6回にとどまった。
 
当時[[レイトンハウス]]のコミニュケーション・マネージャーだった安川実はCG891の失敗の原因を「度が過ぎた」ためとしている。軽量化、コンパクト化に比重を置きすぎた結果CG891はセッティングを出すのが難しく、「1mmのセットのちがいで、まったく操縦不能になるかと思えば、ちがう1mmでV8勢のトップを走れる」という極めて神経質な性格を持っていたという<ref>「オートスポーツ」 No.542、p.37、三栄書房、1989年。</ref>。
 
== 記録 ==