「バッテリーバックアップ」の版間の差分

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*[[ファミリーコンピュータ]]はバッテリーバックアップを考慮していないプラットフォームである。すなわちCPUとカートリッジのメモリ空間がCPUのバスを通じて直接接続されており、さらに一定容量以上のカートリッジは、カートリッジ内にメモリ空間を拡張するための制御回路(MMC, Multi Memory Controller)を搭載し[[バンク切り替え]]を行っている。このため単純に電源を切ると、電源を切断して回路の電圧・電流が低下した瞬間に、CPUやMMCが誤動作する可能性がある。カートリッジバス上のメモリ空間にSRAMが見えている(あるいはMMCが誤動作した瞬間に見えてしまう)最中にこのような状況が発生すると、SRAMのデータ化けを起こす確率が非常に高くなる。バッテリーバックアップ機能を搭載したファミリーコンピュータ用カートリッジの多くは、電源を切る際ついて「リセットボタンを押したまま電源スイッチをOFFにする」という操作を要求されるのはこれはリセットボタンを押している間はCPUの動作が完全に停止する為である<ref>ただし、ソフトウェアによってはリセットボタンを押さずに電源スイッチを切るものもあった。</ref>。
*SRAM自体にはデータの自己修復能力がないため、何らかの保護手段(冗長性を持たせたデータを保存する、あるいは多少のデータ化けなら、適当な手順で[[誤り検出訂正]]できるようにアルゴリズムを配慮するなど)を講じない場合は、1bitでもデータが化けた時にチェックサムエラーだとソフトウェア側で判断されて、保存したデータ全体を破棄してしまう。このため、少しのエラーで(当時の技術やプレイ時間からすれば)大きな容量が損失する。