「二人零和有限確定完全情報ゲーム」の版間の差分

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→‎有限:   チェスのルールを誤解しています
→‎有限: 将棋の千日手に関する誤りを除去
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[[囲碁]]では日本囲碁規約の規定上は三劫以上の多元劫、[[長生]]、循環劫などの状態になった場合、対局者が合意しないと勝負は無限に継続される<ref>[http://park6.wakwak.com/~igo/igorule/jp_rule.html 日本囲碁規約]参照。第12条の「無勝負」において、両対局者の合意により無勝負となるとある。</ref>ため、厳密に言えば有限なゲームではないが、実際にはほぼ有り得ないことであり、ゲーム研究では有限として研究されている。
 
将棋やチェスに関しては、同一の状態が反復される[[千日手]](チェスでは「[[千日手#チェスにおける千日手|スリーフォールド・レピティション]]」)があり、将棋でもチェスでも反復回数がルール上の規定数に達すると引き分けとなって終了するか、あるいは一方が手を変えなければならない規定があるため(将棋では変えない場合負けとなる)有限性は保たれる<ref>実はチェスでは千日手になっても、いずれかの対局者が申し立てをしない限りゲームは続くため、厳密には有限ではない。ただし現実には手を変えると不利になる方が申し立てをして引き分けにするので、実質的には有限と見てよい。</ref>。[[将棋]]の[[持将棋]]でも両対局者の確認と承諾を必要としているため合意が形成されない場合、対局が非現実的な長さに継続することもありうるが理論上は有限性が保証されている。また前述の[[最後の審判 (詰将棋)]]は千日手の規定の不備をついた形になっている。
 
この節における以上の議論は「[[アナログ]]と[[デジタル|ディジタル]]」の語義通りの意味でのディジタルなゲームについてのものである。(近年良く言われる「[[アナログゲーム]]」ではなく)語義通りの意味でアナログであるゲーム(たとえばボードゲームの「ハープーン」は、図上に円を描いて判定するなど、ディジタルではない)は有限ではない。コンピュータゲームで[[浮動小数点数]]を使用しているといった場合は、浮動小数点数を真の[[実数]]とみなせば有限ではないが、多くのゲームで組合せ爆発による大きな空間であっても有限として扱っている以上、通常の浮動小数点数であれば有限となる。