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{{出典の明記|date=2014年10月30日 (木) 03:44 (UTC)}}
{{特筆性|date=2014年11月}}
 
'''ブーメラン効果'''(ブーメランこうか)、あるいは'''ブーメラン現象'''(ブーメランげんしょう)とは、物事の結果が[[ブーメラン]]の飛行軌道のようにその行為をした者に(主に負の)効果をもたらす現象のこと。また、ブーメランのように、一度離れたはずの出発点に戻ってきてしまう現象のこと。本来ならばブーメランが手元に戻ってくることは利点であるが、この場合は投げた自分が受け損なったブーメランの打撃を受けてしまうという連想から来ていると思われる。
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=== 政治におけるブーメラン現象 ===
[[2007年]]1月、2001年7月の[[第19回参議院議員通常選挙]]における[[角田義一]]の献金疑惑が発覚。[[産経新聞]]はかつて角田が自民党出身議長秘書の疑惑を追及していたことをあげて、インターネットではブーメランと呼ばれていると報じた<ref>産経抄2007年1月29日][[産経新聞]] </ref>。
[[2009年]]8月まで日本の最大野党であった[[民主党 (日本 1998-)|民主党]]が与党の不正・不祥事を見つけ、それを指摘し追及を始めてしばらくすると、党内の誰かが実はそれにかかわっていたり、他のより悪質(とされる)不祥事が暴露される。そのさまがまるでブーメランのように返ってくる様から、[[2ちゃんねる]]を始めとする一部のインターネットサイトなどにおいて、民主党が'''ブーメラン政党'''(または単にブーメラン)、と揶揄されるようになった。
 
[[2011年]]に首相に就任した[[野田佳彦]]は、2009年の[[第45回衆議院議員総選挙]]の応援演説で「マニフェストは書いてあることは命がけで実行し、書いていないことはやらないのがルール。書いてあったことは何にもやらず、書いてないことは平気でやるのではマニフェストを語る資格がない」と力説していた。また、同選挙の[[マニフェスト]]では任期中の消費税増税はしないとしている<ref>[http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120125/plc12012500270000-n1.htm 【施政方針演説】福田・麻生氏演説つまみ食い ブーメラン野田首相] - 2012年1月24日 MSN産経ニュース</ref>。この選挙で民主党は大勝して第一党となり政権交代を実現したが、2012年12月16日の[[第46回衆議院議員総選挙]]では前回選挙から一転、党の議席を4分の1以下に減らした。野田は大勢が決した当日の深夜、党代表辞任に追い込まれた
それ以前にも[[社会民主党 (日本 1996-)|社民党]]・[[辻元清美]]が[[自由民主党 (日本)|自民党]](当時)・[[鈴木宗男]]の[[不正献金]]・[[斡旋収賄]]疑惑を追及した際に自らの秘書給与詐欺容疑で逮捕されるなど、同様の事象はあったが、[[インターネットスラング]]として広がり始めたのは、民主党が自民党に対抗する政党として力をつけて以降である。
 
自民党の選挙前に公表した総合政策集では2月22日の[[竹島の日]]に政府主催で式典を開催すると明記し、演説で[[安倍晋三]]は「自民党はできることしか書いていない」と訴えた<ref>[http://www.zaikei.co.jp/article/20121214/120318.html 自民・安倍総裁、マニフェスト「できることしか書いてない」]財経新聞 2012年12月14日</ref>が、総理大臣に就任した安倍は2013年2月25日に[[朴槿恵]]韓国大統領の就任式が開催されることを考慮し、式典開催に慎重な姿勢を見せた。このことから「ブーメラン現象が自民党政権にも降りかかってくるのではないか。そんな疑念さえ抱かせる」と指摘されている<ref>[http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121224/stt12122412000002-n1.htm 「竹島問題」にみる自民の本気度(1/3)][[産経新聞]]2012年12月24日『[[酒井充]]の政界XX話』</ref>。また[[尖閣諸島]]に公務員を常駐させることについても実施を当面先送りする方針で、公約違反との指摘が予想されている<ref>[http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012122201001404.html 安倍総裁、尖閣公務員常駐先送り 中国へ特使派遣検討] 共同通信2012年12月22日</ref>。
例としては、[[年金未納問題]]を追及していた[[菅直人]]が自民党の閣僚を「未納三兄弟」と追及した直後に自身の未納<ref>後に民主党は、[[社会保険庁]]から手続きの間違いを認める書面が送付されてきたと発表した[http://www.dpj.or.jp/news/?num=3322][http://www.dpj.or.jp/news/?num=11813]</ref>が発覚して辞任に追い込まれたこと、[[小泉純一郎]]の年金違法加入問題を追及すると[[岡田克也]]が公務員在籍時に無給ではあるものの家業の取締役との兼業を届けていなかった公務員法違反問題が浮上したこと、自民党の事務所・光熱水費問題を民主党が追及すると当時の代表・[[小沢一郎]]にも[[資金管理団体|政治資金管理団体]]の不動産取得の問題が浮上したなど、攻勢をしかけてもすぐに逆に追及される事態が続いた。
 
なお、[[新党日本]]の[[田中康夫]]代表が[[記者会見]]で([[仙谷由人]]官房長官が[[柳田稔]]法相に厳重注意したことに関し)「仙谷氏に厳重注意をする人は誰なのかというブーメランにならないことを願っている」<ref>[http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101117/plc1011171349018-n1.htm 新党日本・田中康夫代表が仙谷氏の法相への厳重注意に「ブーメランにならないよう…」と忠告] MSN産経ニュース(2010年11月17日閲覧)</ref>と発言するなど、用法の一般的な認知度は上がっていることが窺われる。
このような現象について、民主党が「ブーメラン政党」として、主に[[ゴシップ]]系の[[マスメディア]]にも取り上げられるようになった。[[読売新聞]]の[[風刺]]絵などでは自民党に対して描かれていることもあり、一般には認知されていない。
 
小泉政権時代には自民党はスキが少なく民主党のスキャンダルをたくさん握っていたが、安倍政権以降はスキを突かれるケースが増えたという指摘もある{{要出典|date=2013年9月}}。
 
[[2007年]]1月、2001年7月の[[第19回参議院議員通常選挙]]における[[角田義一]]の献金疑惑が発覚。[[産経新聞]]はかつて角田が自民党出身議長秘書の疑惑を追及していたことをあげて、インターネットではブーメランと呼ばれていると報じた<ref>産経抄2007年1月29日][[産経新聞]] </ref>。春から夏にかけては、自民党の新たな事務所・光熱費問題、閣僚らの失言、[[松岡利勝]][[農林水産大臣]]の自殺、[[赤城徳彦]]の政治資金疑惑などが続いたのに対し、民主から新たな不祥事は特になく、ブーメラン政党との批判は影をひそめ、逆に自民党にブーメランが返ってくるケースが続発した。たとえば、自民党は角田の2千万円の総連献金収受を指摘したが、小泉政権下の[[朝銀信用組合]]事件で[[柳沢伯夫]]大臣が[[朝鮮総連]]傘下の同組合に1兆4000億円を注入したことが、核開発や日本を射程に収める[[ノドン]]弾道弾増備に転用された事を蒸し返され非難された。また、[[2008年]]10月、民主党の[[前田雄吉]]議員による[[マルチ商法]]擁護問題を追求した[[野田聖子]]大臣にも、過去国会でマルチ商法を擁護する発言をしたことが反攻材料とされた。
 
しかし政権交代以降の[[2009年]]12月、[[鳩山由紀夫]]首相の元秘書による[[政治資金規正法]]違反が露見する事態となり、「秘書が犯した罪は政治家が罰を受けるべき」という自らの過去の発言が<!--そのまま自分に返ってくるブーメラン現象が-->再びクローズアップされることになる。また、[[2010年]]10月、衆議院本会議で、[[菅直人]]内閣総理大臣が、「また、多くの質問に対して、多くもの質問に対して、答弁漏れを防ぐためにも、ある程度のメモを用意することは当然なことだと思っております」と発言した後に答弁漏れがあったことが判明し、衆議院議長[[横路孝弘]]が菅直人にもう一度壇上に立つことを許可した。
 
その一方で、[[蓮舫]][[行政刷新会議|行政刷新]][[特命担当大臣|担当相]]が国会議事堂内で[[ファッション雑誌]]の写真撮影に応じた問題について指摘した自民党の[[片山さつき]]が、過去に同様の撮影を行っていたこと<ref>[http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20101008-688140.html 過去突っ込まれ……片山さつき氏が開き直り] [[日刊スポーツ]]2010年10月8日</ref>や、[[仙谷由人]][[内閣官房長官]]の「暴力装置でもある自衛隊」発言を自民党の[[谷垣禎一]]総裁が批判する一方で、同党の[[石破茂]]が過去に「自衛隊は暴力装置」と[[石破茂#発言|発言]]していたことが判明している。
 
[[2011年]]に首相に就任した[[野田佳彦]]は、2009年の[[第45回衆議院議員総選挙]]の応援演説で「マニフェストは書いてあることは命がけで実行し、書いていないことはやらないのがルール。書いてあったことは何にもやらず、書いてないことは平気でやるのではマニフェストを語る資格がない」と力説していた。また、同選挙の[[マニフェスト]]では任期中の消費税増税はしないとしている<ref>[http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120125/plc12012500270000-n1.htm 【施政方針演説】福田・麻生氏演説つまみ食い ブーメラン野田首相] - 2012年1月24日 MSN産経ニュース</ref>。この選挙で民主党は大勝して第一党となり政権交代を実現したが、2012年12月16日の[[第46回衆議院議員総選挙]]では前回選挙から一転、党の議席を4分の1以下に減らした。野田は大勢が決した当日の深夜、党代表辞任に追い込まれた。
 
自民党の選挙前に公表した総合政策集では2月22日の[[竹島の日]]に政府主催で式典を開催すると明記し、演説で[[安倍晋三]]は「自民党はできることしか書いていない」と訴えた<ref>[http://www.zaikei.co.jp/article/20121214/120318.html 自民・安倍総裁、マニフェスト「できることしか書いてない」]財経新聞 2012年12月14日</ref>が、総理大臣に就任した安倍は2013年2月25日に[[朴槿恵]]韓国大統領の就任式が開催されることを考慮し、式典開催に慎重な姿勢を見せた。このことから「ブーメラン現象が自民党政権にも降りかかってくるのではないか。そんな疑念さえ抱かせる」と指摘されている<ref>[http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121224/stt12122412000002-n1.htm 「竹島問題」にみる自民の本気度(1/3)][[産経新聞]]2012年12月24日『[[酒井充]]の政界XX話』</ref>。また[[尖閣諸島]]に公務員を常駐させることについても実施を当面先送りする方針で、公約違反との指摘が予想されている<ref>[http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012122201001404.html 安倍総裁、尖閣公務員常駐先送り 中国へ特使派遣検討] 共同通信2012年12月22日</ref>。
 
なお、[[新党日本]]の[[田中康夫]]代表が[[記者会見]]で([[仙谷由人]]官房長官が[[柳田稔]]法相に厳重注意したことに関し)「仙谷氏に厳重注意をする人は誰なのかというブーメランにならないことを願っている」<ref>[http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101117/plc1011171349018-n1.htm 新党日本・田中康夫代表が仙谷氏の法相への厳重注意に「ブーメランにならないよう…」と忠告] MSN産経ニュース(2010年11月17日閲覧)</ref>と発言するなど、用法の一般的な認知度は上がっていることが窺われる。
 
2013年[[11月26日]]の衆議院[[国家安全保障特別委員会]]で、民主党の[[近藤昭一]]が「福島ではいろいろな情報が隠ぺいされてきて、[[福島第一原子力発電所事故|福島第一原発事故]]で情報が隠蔽され[[特定秘密の保護に関する法律|特定秘密保護法]]でさらに秘密が拡大されるとの懸念がある」と指摘したのに対し、首相の[[安倍晋三]]や少子化相の[[森まさこ|森雅子]]は事故直後に民主党政府が[[緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム]](SPEEDI)の情報を公表しなかったと反論。[[夕刊フジ|zakzak]]がブーメランと表現した<ref>[http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20131127/plt1311271047002-n1.htm 首相「菅政権が対応誤った」 民主議員にブーメラン 原発事故情報非公表に反論 ]zakzak2010年12月8日閲覧 </ref>。
 
== 脚注 ==