削除された内容 追加された内容
書誌情報を追加。引用文を校正。
m WP:BOTREQ {{safesubst:ルビ}}
40行目:
 
== 人物 ==
[[日本空飛ぶ円盤研究会]]などで北村と親交があった[[三島由紀夫]]は、<blockquote>「氏の内の決して{{ルビ読み仮名|朽|く}}ちない少年のこころ、あらゆる新奇なもの神秘なもの宇宙的なものへの関心は、そのナイーブな、けがれのない熱情は、世俗にまみれた私の心を洗つた。氏は謙虚なやさしい人柄で、トゲトゲした一般小説家の生活感情なんぞ超越してゐた」</blockquote>と述べている<ref name="mishima">{{cite news|title=空飛ぶ円盤と人間通――北村小松氏追悼|author=[[三島由紀夫]]|newspaper=[[朝日新聞]]夕刊|publisher=朝日新聞社|date=1964-04-30}}({{Harvnb|三島|2003|pp=31-33}}に収録。)</ref>。また、北村が妻について書いた文章「わが契約結婚の妻」に触れ、<blockquote>「私はこれこそ真の人間通の文章だと感嘆し、早速その旨を氏へ書き送つたが、今にしてみると、それは氏の心やさしい遺書のやうな一文であつた。それは逆説的な表現で、奥さんへの愛情と奥さんの温かい人柄を語つた文章であるが、人間が自分で自分をかうだと規定したり、世間のレッテルで人を判断したり、自意識に苦しめられたり、……さういふ愚かな営みを全部見透かして、{{ルビ読み仮名|直|ぢか}}に人間の純粋な心情をつかみとるまれな能力を、氏が持つてゐることを物語つてゐた」</blockquote>と追悼している<ref name="mishima"/>。
 
また北村は、[[小松左京]]が[[SF作家]]を志すきっかけになった小説家でもある。[[1941年]](昭和16年)1月から12月まで『[[少国民新聞]]』に北村が連載した科学小説「火」を読んで[[原子爆弾]]を知り<ref>{{harvnb|小松|森川|乙部|中平|2007|p=722}}</ref>、北村がこの連載で解説していた原子爆弾が連載から僅か4年後に[[広島市への原子爆弾投下|広島]]と[[長崎市への原子爆弾投下|長崎]]に実際に使用された事に衝撃を受け、「SFとは遠い未来の出来事ではなく、人類の近未来を著わす重要な役割を果たしている」と認識しSF作家を目指したと[[日本放送協会|NHK]]のインタビューに答えている<ref>『[[あの人に会いたい]]』#290、[[2011年]](平成21年)[[10月29日]]放送。</ref>。