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[[File:災害トリアージセット.jpg|thumb|right|250px|[[熊本赤十字病院]]の 災害トリアージセット]]
'''トリアージ'''
== 概要 ==
[[ファイル:Kunren006.JPG|thumb|救護訓練 トリアージ訓練<br />(2007年9月2日撮影)]]
語源は「選別」を意味する[[フランス語]]の「
一般には[[災害医療]]において、負傷者等の患者が同時発生的に多数発生した場合に、医療体制・設備を考慮しつつ、傷病者の重症度と緊急度によって分別し、治療や搬送先の順位を決定すること<ref name="wds.emis" />である。助かる見込みのない患者あるいは軽傷の患者よりも、処置を施すことで命を救える患者を優先するというものである<ref name="wds.nsr">{{Cite web|url=http://www.nsr.go.jp/archive/nisa/word/20/0745.html|title=トリアージ|publisher=原子力規制委員会|accessdate=2013-05-29}}</ref>。日本では、[[阪神・淡路大震災]]以後知られるようになった<ref name="wds.nsr">{{Cite web|url=http://www.nsr.go.jp/archive/nisa/word/20/0745.html|title=トリアージ|publisher=原子力規制委員会|accessdate=2013-05-29}}</ref>。平時では最大限の労力をもって救命処置された結果、救命し社会復帰し得るような傷病者も、人材・資材が相対的に著しく不足する状況では全く処置されず結果的に死亡する場合もあることが特徴である。一般病院の救急外来での優先度決定も広義のトリアージであり、'''識別救急'''(しきべつきゅうきゅう)とも称する。
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[[イスラエル国防軍]]の野外病院では、多数の患者の発生により医療資源が逼迫した状況下での行動指針として、術後24時間以内に容態が安定する見込みのある患者にのみ[[集中治療室]]のベッドを与えたり、開放性骨折患者を積極的に受け入れて手術や[[抗生物質]]投与等の手厚い治療を施したりする一方で、来院の時点で既に[[敗血症]]を起こしている患者や、[[頭部外傷]]や脊髄損傷の患者に対しては、速やかに後送できる状況にない場合は医療行為を一切実施しない、といった選別のマニュアルがある<ref>[http://www.nishiizu.gr.jp/intro/conference/h23/conference-23_05.pdf 医療法人健育会西伊豆病院・仲田和正「イスラエル国防軍医療部隊(要約)」2011年]</ref>。
== 脚注
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 関連項目 ==
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