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{{出典の明記|date=2012年1月|ソートキー=学}}
{{人類学}}
'''自然人類学'''(しぜんじんるいがく、[[英語]]:biological anthropology)は、別名'''形質人類学'''(けいしつじんるいがく、physical anthropology)とも呼ばれる{{sfn|鈴木|1988|page=140}}[[人類学]]の一分野である。
[[人類]]や[[チンパンジー]]や[[ゴリラ]]など[[ヒト科]]の共通祖先からどのように原生人類が進化してきたのかを解明する学問である。主に発掘された[[霊長類]]や[[人類]]の[[化石]]を対象に、その[[形態]]を分析する。[[骨]]や[[歯]]の[[形態]]からその[[古人類]]の[[運動様式]]・[[食性]]・[[性]]・[[生活環境]]・[[社会構造]]などを明らかにする。進化の過程ではなく、進化のメカニズムに焦点を当てた下位分野は[[進化人類学]]とも呼ばれる。[[分子人類学]]を自然人類学に含むこともあるが、形質人類学と言う場合には分子人類学は含まない。
 
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== 人類の進化の段階区分 ==
最も広く行われている区分は、[[アウストラロピテクス]](Australopithecus)、[[ホモ・エレクトス]](Homo erectus)、[[ホモ・サピエンス]](Homo sapiens)の3区分である。アウストラロピテクスとホモ・エレクトスの間に、[[ホモ・ハビリス]](Homo habilis)をどのように位置づけるかで異なる考え方がある。{{sfn|鈴木|1988|page=140}}
またこれとは別に、[[猿人]]・[[原人]]・[[旧人]]・[[新人]]という4区分も存在する。猿人はアウストラロピテクス、原人はホモ・エレクトスに相当し、旧人は[[ネアンデルタール人]]、新人にホモ・サピエンスをあて、ネアンデルタール人はホモ・サピエンスとは異なるものとされていたが、最近、ネアンデルタール人はホモ・サピエンスに含まれるものと考えられている。{{sfn|鈴木|1988|page=140-141}}
 
== 関連分野 ==
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== 参考文献 ==
*{{cite book|author=[[鈴木公雄]]|title=考古学入門|publisher=[[東京大学出版会]]|year=1988|ISBN=978-4130220514|sfnRef={{鈴木|1988}}}}
*東京大学出版「考古学入門」
 
{{生物学}}