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[[ロシア]]の神経細胞学者、[[リュドミラ・ニコラエブナ・トルット]]と[[ロシア科学アカデミー]]の[[遺伝学者]]、[[ドミトリ・ベリャーエフ]]は共同研究で[[キツネ]]の[[人為選択]]による馴致化実験を行った<ref>[http://siberiandream.net/topic/pet.html 動物好きな研究者の夢 -- 40年の研究からペットギツネが誕生]</ref><ref>[http://jp.rbth.com/articles/2012/03/07/14178.html 実験飼育場で遊ぶキツネ]</ref>。100頭あまりのキツネを掛け合わせ、もっとも人間になつく個体を選択して配合を繰り返すことで、わずか40世代でイヌのようにしっぽを振り、人間になつく個体を生み出すことに成功した。同時に、耳が丸くなるなど飼い犬のような形質を発現することも観察された<ref>[http://www4.nhk.or.jp/dramatic/x/2014-12-14/31/28686/ 地球ドラマチック「不自然な“進化”~今 動物に何が!?~」]</ref><ref>[http://nationalgeographic.jp/nng/magazine/1103/feature01/ 特集:野生動物 ペットへの道]</ref><ref>[http://www.tokyoprogress.co.jp/report2.html ロシア科学アカデミーシベリア支部 細胞学・遺伝学研究所の「キツネの家畜化研究」]</ref>。これはなつきやすさという性質が、(自然、あるいは人為的に)選択されうることを示している。
 
人為的に進化を引き起こす研究も行われている。エンドラーは[[グッピー]]を異なる環境に移動させることによって、[[オス|雄]]の体色が捕食者と[[メス (動物)|雌]]による[[性淘汰#配偶者選択|配偶者選択]]に応じて進化することを明らかにした<ref>ワイナー(1995) pp.119-126</ref><ref>ドーキンス(2009) pp.216-224</ref>。レンスキーらは[[大腸菌]]の長期培養実験によって、代謝能力の進化を観察している<ref>ドーキンス(2009) pp.194-216</ref><ref name=lenski>Blount et al.(2008)</ref>。また[[人為淘汰]]による進化は、[[農業]]における[[品種改良]]に応用されている<ref>Ridley(2004) p.47</ref>。植物では、[[倍数化]]による種分化(後述)を実験的に再現することにも成功している<ref>Ridley(2004) pp.53-54</ref>。
 
==進化のしくみ==