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=== 石井竜生らによる社内内紛 ===
取締役教科書編集室長だった[[松本謙一]]が、[[藤岡信勝]]および藤岡側近の[[石井竜生]](本名・石井龍雄。自由社出版部長、つくる会会員)から批判され、検定合格直後の2009年4月15日に教科書編集室長を突如解任、追放される内紛が起きている。もともと松本はきわめて熱心な藤岡支持者であったが、教科書編集の過程で藤岡と対立、藤岡の側近であった石井とも対立を深め、藤岡・石井により松本が追放されるに至った。この追放劇によりつくる会運動の最古参の一人であった松本は、教科書運動そのものからも取りれてしまった。以後、自由社の教科書編集の主導権は藤岡・石井の両名に独占されることになる。追放された松本は石井たちの策謀を激しく非難している。ちなみに松本が、前述の年表盗用の責任者だとされたのは、この追放劇による退社の約二年後のことである。
 
=== 藤岡信勝・石井竜生の教科書編集体制の崩壊・教科書採択の結果・記述盗用問題の発生 ===
このような状況の中、2010年4月、自由社(加瀬英明社長)として中学校の歴史と公民の教科書をはじめて検定申請。[[松本謙一]]を取りた、[[藤岡信勝]]・[[石井竜生]]を中心とした編集体制での編集・検定である。歴史237件、公民139件の検定意見が付いたが、修正に応じ、2011年3月に検定合格した。
 
しかし既述の年表盗用、原爆投下の写真の取り違えの発覚(盗用年表、取り違え原爆写真ともに2010年4月検定申請版の教科書編集においても継続して掲載されていた)など重大な不祥事の連続が原因し、採択活動結果は歴史教科書が私立校わずか6校、公立校にいたってはゼロ、公民教科書も都立特別支援中学部(公立)と私立校1校のみと、皆無に等しい結果に終わり、つくる会・自由社は前回採択で確保した教科書枠の大部分を失うことになった<ref>毎日新聞2011年9月6日</ref>。