「マクロ経済学」の版間の差分

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ルーカスらは伝統的なケインズ経済学を批判しただけではなく、ミクロ的基礎を持ったマクロ経済学の構築に大きな役割を果たした。ルーカスらの確立した新しいマクロ経済学こそが新しい古典派のマクロ経済学と呼ばれるものである。新しい古典派の流れに位置づけられる経済学者達は、人々の期待を明示的に扱うために合理的な経済主体の最適化行動に厳密に基づいたモデルを用いこれらの経済主体の行動の集計されたものとしてのマクロ経済を分析しようと試みた。その典型が[[代表的個人]]モデルである。ところでモデルの背後にある合理的な経済主体の最適化行動は、ミクロ経済学の想定するところである。それ故に新しい古典派のマクロ経済学はミクロ的基礎を持っていると言われるのである。また経済主体が経済構造と整合的な予測行って行動するという[[合理的期待]]仮説を強調したため、初期の新しい古典派を合理的期待形成学派と呼ぶこともある。
 
加えて新しい古典派は[[計量経済学]]を用いモデルを経験的に検証するという手法を重視する。彼らは消費の異時点間での最適化を伴った[[最適成長モデル]]([[フランク・ラムゼイ (数学者)|ラムゼイ]]・モデル)を基に短期の[[景気循環]]を説明するモデルとして[[リアルビジネスサイクル理論|リアル・ビジネス・サイクル・モデル]]を確立したが、同時にモデルから導かれる予測値と現実のデータを比較するカリブレーションを導入した。
 
===ニューケインジアン===