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連綿 (会話 | 投稿記録)
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=== 宇宙の成分 ===
[[File:DMPie 2013.svg|thumb|right|250px|原子でできている通常の物質は宇宙全体の5%にも満たない。]]
宇宙は何でできているか、またその占める割合については、かつては光を含む電磁波による観測から求められていた。ところが、様々な研究を通じて必ずしも観測できるものだけが宇宙を構成しているとは考えられなくなった。やがて宇宙の成分は原子である物質ではなく、エネルギーの比で表されるようになり、むしろ未だ正体が判明しないダークマターとダークエネルギーとの割合が多数を占めるようになった<ref name=Ara22>[[#荒舩|荒舩、pp. 22-23、星や銀河は宇宙のわずか5%にすぎない]]</ref>。[[宇宙マイクロ波背景放射]]の観測で得た宇宙初期のむらから当初試算されたエネルギー比は、ダークエネルギー72.8%・ダークマター22.7%・物質(原子)4.5%だったが<ref name=Ara22 />、[[宇宙探査機]][[WMAP]]や[[人工衛星]][[プランク (人工衛星)|プランク]]の観測によって、2003年以降、精度が高められ、以下の数値になった。<ref>{{cite web
| publisher = [[欧州宇宙機関|ESA]]
| title = Planck reveals an almost perfect Universe
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人類はその目に映る物質の根源や力の法則を明らかにする研究を続け[[素粒子物理学]]を構築している。それは宇宙開闢の様子さえ理論化に成功した。ところが、宇宙の研究においてこれらの考察が宇宙全エネルギーの4.9%程度にしかならず、残りの95%は、そのようなものがあるという程度しか理解が及んでいない。この分野への科学的探究が求められている<ref name=Ara22 />。
 
宇宙にある元素は、[[水素原子]]が93.3%を、[[ヘリウム原子]]が6.49%を占める。<ref>「徹底図解 宇宙のしくみ」、[[新星出版社]]、2006年、p39</ref>また、観測可能宇宙内の原子の総数は、足し合わせると10の80乗個程度となる。
 
=== 宇宙の膨張 ===