「ブラバム・BT52」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルアプリ編集
43行目:
開幕まではたった3ヶ月しかなく、デザイナーの[[ゴードン・マレー]]が「ほとんど寝る暇もなく、クスリで生きながらえていた<ref name="Racing7475">{{Cite journal |和書 |journal=F1レーシング日本版 |issue=2008年5月 |pages=74-75 |publisher=三栄書房}}</ref>」とこぼすほど追いつめられた中でデザインされたマシンだった。
 
BT52のデザインに取り掛かる前に、ブラバムはひとまずBT50とBT51をフラットボトムに改修しテストしたが、やはり風洞で新たに空力面の開発をやり直にはあまりにも時間がなかった。<ref name="R on 451">{{Cite book|和書|editor= |title=レーシングオン ブラバム特集号|year=2011|publisher=三栄書房|pages=p.67|id=ISBN 9784779611759}}</ref>。そのため、ダウンフォースに頼るのではなく、重量配分をリアに寄せることで安定性を確保する方針をとった<ref name="Racing7475"/>。ダウンフォースは巨大な前後ウイングによって確保し、サイドポンツーンは空気抵抗を抑えるために極端に小さくされた<ref name="R on 451" />。独特のマシンデザインは「アローシェイプ」と呼ばれた。
 
[[マクラーレン]]などカーボンモノコックを採用したチームは既にいたが、マレーはカーボンという素材の性能にまだ懐疑的で、モノコックは[[アルミニウム|アルミ]]ハニカム製のタブにカーボン製のアッパーを接合する構造を採用した<ref name="modeling48">{{Cite journal |和書 |year=2011 |journal=F1モデリング |volume=48 |pages=8 - 9 |publisher=東邦出版}}</ref>。重量配分をリア寄りにするため、コクピットは従来よりも後ろに下げられた。サスペンションは前後プッシュロッドに変更され、ノーズ上にはバルジがあった。