「軽飛行機」の版間の差分

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'''軽飛行機'''(けいひこうき)とは小型の[[飛行機]]を指す非公式なカテゴリーのひとつ。公式ないし明確な定義があるわけではないが、概ね自重1,500kg以下、レシプロ単発、プロペラ推進、発動機出力300hp以下、乗員8名程度以下の固定翼飛行機で、遊覧・移動・写真撮影などを目的とし、飛ぶこと以外の特別な装備を持たないものを指す。
 
同程度の大きさでも業務としての輸送、ビジネス、曲技飛行、農薬散布などの目的を持ち、そのための設計が行われている場合はそれぞれ[[輸送機]](軽輸送機)、[[ビジネス機]]、[[曲技飛行|曲技機]]、[[農業機]]などと呼ばれ、軽飛行機とは言わないのが普通である。また、軽飛行機は軍用に用いられることもあるが、その場合も「[[雑用連絡機]]」「[[観測機]]」「[[練習機]]」等、その目的に沿った呼び方が行われる。
 
ただし、それらも外形的な印象から「軽飛行機」と呼ばれるものがあることに注意が必要である。
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== 軍用機としての軽飛行機の例 ==
[[ファイル:Cessna_O-1A_Bird_Dog_US_Army_in_flight.jpg|thumb|200px|O-1A]]
かつては[[観測機|弾着観測]][[連絡機|連絡飛行]]に多用されたが、それらの任務の大半はヘリコプターに移っている。また初等・基本[[練習機]]としての用途でも、軍用機の発動機がターボプロップやターボジェットおよびターボファン主流になるなかで、レシプロエンジンよりも強力なターボプロップエンジンを装備した運動性の高いものに変わってきている(ただし、大出力エンジンを搭載した機体の中には、航空機の操縦に不慣れなパイロット課程の初学者にとって過剰性能なものもあるので、その場合は現代でも150~350馬力程度の軽飛行機クラスのレシプロ機もしくは低出力ターボプロップ機が初期段階の訓練に代用もしくは併用されることはある)。そのため、今日では軽飛行機は軍用の主力機として用いられることは多くない。例外として、軽飛行機をベースに武装を施した軽攻撃機が'''[[COIN機]]'''(Counter Insurgency) として対ゲリラ戦・対テロ戦などに使用される事がある
{{see also|練習機|連絡機|観測機|COIN機}}
;セスナ L-19 / O-1 / T-41(アメリカ)
:単発高翼。いずれもセスナ170シリーズの軍用型。[[O-1 (航空機)|L-19]]は陸軍の連絡機、[[O-1 (航空機)|O-1]]は空軍の観測機であるがいずれも170を母体とした尾輪タイプである。朝鮮戦争からベトナム戦争にかけて使用された。[[T-41 (練習機)|T-41]]は1970年代まで初等練習機として使われたタイプで前輪タイプの172が母体である。当時アメリカ空軍では初等訓練を民間委託していたため民間の登録番号も持っていた。