「ゼロから始める魔法の書」の版間の差分

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== 登場人物 ==
併記されている[[声優]]は注記が無い限り、すべて[[テレビアニメ]]版および[[ソーシャルゲーム]]版のものである。
 
=== 主人公 ===
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=== クレイオン共和国 ===
; フェーリア
: 声 - [[高橋李依]]
: 聖都アクディオスの聖女と目される女性。愛称は'''リア'''。薄緋色の髪を三つ編みに垂らした巨乳の美女。超常的な力で人々の病を治療する「神の奇跡」を行い、聖女と呼ばれ祀り上げられている。ただし、教会からの認定は受けていないため、正確にはまだ聖女ではない。
: 前もって忠告を受けていても小さな障害物をよけられないなど極端に鈍く、そんな自分でも誰かの役に立ちたいという願いから、「奇跡」を行い人々の治療を行っていた。しかしそれは実際には“犠牲印〈サクリシグス〉”と呼ばれる魔法で、傷や病を特定の印を体に刻んだ人間に分散させるというものだった。当人は魔法だということは知らずに善意でそれを使い続けているが、治療される側と症状を引き受ける側の人数が逆転することによって、逆に金銭と引き換えに犠牲印を刻んでしまった貧しい人々が苦しむという結果になっていた。
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: アクディオスでの騒動の後は自身の「奇跡」が引き起こしていた真実を知り死を望むまでになるも、ゼロや神父からの叱咤を受け、聖女として生きてその償いをする決意を固め、ゼロより守護の章の写本を託された。
; カル
: 声 - [[中島ヨシキ]]
: アクディオス近くのロータス砦を根城にする盗賊団の首領。[[タカ|鷹]]の獣堕ちであり、腕よりも長い大きな翼を持つ。その見た目通り鳥のように空を自由に飛ぶ能力を持つが、代わりに夜目が利かない、骨が軽い分脆いなど、鳥と同じ弱点も持っている。
: リアと同じ孤児院の出身で、独り立ちするときに交わした将来リアを迎えに行くという約束を果たせず、聖女として魔法を乱用し知らないとはいえ多くの人々を苦しめるリアをどうにかしようと、盗賊の首領として機をうかがう。その後アクディオスが炎上する中でリアと再会し、炎の中からリアを救い出す。騒動の終結後は、聖女として生きると決めたリアを支えるために、盗賊団を去った。
; ティーオ
: 声 - [[加藤英美里]]
: 聖女を狙う盗賊団に所属する少年。愛称は'''テオ'''。リアを誘拐する作戦の一環で奪った馬車を暴走させてしまい、食堂に突っ込みケガをしたところをゼロと傭兵に救われ、以後行動を共にする。アクディオスに到着してからはリアの小間使いとして働くようになる。
: 両親は既に他界しており、その死の遠因となった聖女を憎み、復讐心を燃やす。父の形見であるナイフを肌身離さず持ち歩き、それを正しく使える強い大人になるようにという父の言葉を守りたいと思っており、獣堕ちとして大きな力を持つ傭兵に憧れを寄せる。またそれまで接した大人と異なり、自分を一人の人間として扱ってくれたゼロや傭兵と心を通わせ、復讐を諦めて共に旅をしたいとまで思うようになるが、その二人が濡れ衣によりアクディオスから追われ命を失ったかに見えた時、再び復讐心を燃え上がらせる。その復讐心のままにリアを襲い、その腹にナイフを突き刺すも、犠牲印の魔法により傷が自分に移り、駆け付けた傭兵の腕の中で息絶えた。
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=== 教会 ===
; {{Anchors|盲目の神父|神父}}盲目の神父
: 声 - [[西山宏太朗]]
: リアに付き従う教会の神父。“女神の浄火〈デア・イグニス〉”と呼ばれる教会の裁定官の一人で、“隠匿”の罪業が呼び名として与えられている。魔女など異端認定されたものを断罪するための高い戦闘力を持ち、その実力は傭兵と互角に渡り合うほどである。大ぶりの鎌へと変形する杖を持ち歩き、両目には革製の大きな眼帯をしている。ただその眼帯は目が見えないためではなく、逆にあまりにも良すぎる目を強い光から保護するためのものである。そのため日中や明かりが灯された場所では目を開けていられないが、普通なら何も見えないほどの暗闇の中では、一般人にとっての日中のように周囲を見渡すことができるようになる。
: リアが本当に聖女かどうか判断するために教会から送り込まれ、異端審問のためにリアに付き従うが、人畜無害であるリアが処刑されることを避けたいとも思っており、そのために尽力していた。聖職者らしく一般人に対する物腰は穏やかだが、教会では悪とされている獣堕ちには強い偏見を持っており、傭兵と事あるごとに衝突する。ただし信仰が関わらないところでは傭兵と価値観が共通している部分も多く、意気投合することもある。またゼロの正体を薄々察しながら追及せずにいたり、黒竜島の住民が魔法を使おうとした際も自身の前でそうするなら断罪せざるを得なくなると忠告するなど、教会の規則をただ守るということに葛藤を覚えている。
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=== 不完全なる数字〈セストゥム〉 ===
; {{Anchor|サナレ}}
: 声 - [[赤﨑千夏]]
: リアの侍女。元はゼロの魔術師団で書写として働きゼロの書の写本を作成していた。そのためゼロの書の内容に精通しており、リアに犠牲印の魔法を教え、アクディオスでの事件の黒幕となる。
: 孤児院の出身で、そこで「無能」「役立たず」と蔑まれた経験から誰かの役に立つような人間になりたいと考えるようになり、さらに役に立たない人間は犠牲にしても構わないという過激な思想を持つに至る。“あの方”という人物に心酔しており、ゼロが危険として封印しながらもその人物がゼロの書の理論から新たに生み出したという死霊の章の魔法を習得する。アクディオスでゼロ達と対峙した後、「不完全なる数字〈セストゥム〉の崇高なる意思の元に」という言葉を残して姿を消した。