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日本で[[プラモデル]]ブームが起こった[[1960年代]]から、郡是産業・「物資部」部門が日本国外のメーカー製キットおよび模型用材料の輸入を開始する。競合メーカーの[[マルサン商店]]との提携関係が切れた、[[アメリカ合衆国]]のプラモデル製造最大手企業[[レベル (模型メーカー)|レベル]]と[[1964年]](昭和39年)に提携を行い、同社製キットの輸入発売と金型を[[借用]]した[[ライセンス生産]]を行っていた<ref name="モデルグラフィックス200806P71">モデルグラフィックス 2008年6月号 P71</ref>。日本の軍用機プラモデルなどグンゼ側が自社開発した商品も一部あった。
 
また、当時プラモデル用塗料として販売されていた「プラカラー」は、色数が少なく混色して使用する必要があった。それに代わる模型用塗料として、調色済で自社で扱うプラモデルにそのまま塗れる溶剤系アクリル樹脂塗料を[[藤倉化成|藤倉化成株式会社]]と共同開発し、「レベルカラー」として発売<ref name="モデルグラフィックス200806P73">モデルグラフィックス 2008年6月号 P73</ref>、一時は模型用塗料の代名詞となった。本商品はレベルの名を冠していたが、これはブランド使用権のみを取得したもので、レベル社製品のライセンス生産品ではなかった。また、[[1975年]](昭和50年)には最初の水性模型塗料「レペ」を発売した<ref name="モデルグラフィックス200806P71" />。[[1977年]](昭和52年)にレベル社との提携解消後は、自社ブランドに切り替えて「レベルカラー」を「[[Mr.カラー]]」、「レペ」を「ホッペ」と改名して販売を継続した<ref>なおこの後に玩具メーカーのタカラ(現[[タカラトミー]])がレベルの販売代理店となり、レベルカラーとレペも販売していた。</ref>。他にも[[瞬間接着剤]][[サーフェイサー]][[パテ]]、各種工具などの模型関連商品を積極的に開発した。
 
[[1982年]](昭和57年)、子供が起こした溶剤系アクリル樹脂塗料が原因の火災事故への批判に応えた形で、「水性ホビーカラー」という[[水溶性アクリル樹脂]]塗料を新開発した。「ホッペ」は[[エマルション]]方式の水性塗料であり、有機溶剤の含有量が少なく安全性も高かったが、模型用としては使い勝手が悪かったため、「水性ホビーカラー」に置き換えられる形で姿を消した<ref>同様にタカラも「レペ」を水性ホビーカラーとほぼ同等の「タカラ水性カラー」に置き換えた。</ref>。一方、旧来からの溶剤系塗料はきつい臭いと毒性があり、これは水性ホビーカラーでも免れない。昨今の環境汚染に対する意識の変化や近隣住民への配慮、エアコンの効いた室内で塗装したいなど、模型塗装の事情が大きく変化したこともあり、有機溶剤を大幅にカットしつつ使い勝手を確保た新しい水溶性塗料「アクリジョン」が2013年末ごろより販売されている。ある意味ではホッペの後継と言える。
また[[エアブラシ]]、[[コンプレッサー]]を積極的に開発しており、現在でも模型関連製品のラインナップは非常に豊富である。