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'''ドーパミン'''({{lang-en-short|dopamine}})は、[[中枢神経系]]に存在する[[神経伝達物質]]で、[[アドレナリン]]、[[ノルアドレナリン]]の[[前駆体]]でもある。運動調節、ホルモン調節、[[快]]の感情、意欲、学習などに関わる。[[セロトニン]]、ノルアドレナリン、アドレナリン、[[ヒスタミン]]、ドーパミンを総称して[[モノアミン神経伝達物質]]と呼ぶ。またドーパミンは、ノルアドレナリン、アドレナリンと共に[[カテコール]]基をもつため[[カテコールアミン]]とも総称される。医学・医療分野では日本語表記を'''ドパミン'''としている<ref>日本神経学会用語委員会編『神経学用語集 改訂第3版』文光堂、2008年、p.42</ref>。
 
[[統合失調症]]の陽性症状(幻覚・妄想など)は'''[[基底核]]'''や'''中脳辺縁系'''ニューロンのドーパミン過剰によって生じるという仮説がある。この仮説に基づき薬物療法で一定の成果を収めてきているが、一方で陰性症状には効果が無く、根本的病因としては仮説の域を出ていない。[[覚醒剤]]はドーパミン作動性に過剰に作用するため、中毒症状はドパミン過剰の統合失調症に類似する。[[強迫性障害]]、[[トゥレット障害]]、[[注意欠陥多動性障害]] ([[注意欠陥・多動性障害|ADHD]]) においてもドーパミン機能の異常が示唆されている。
 
一方、[[パーキンソン病]]では'''[[黒質]][[線条体]]'''のドーパミン神経が減少し筋固縮、振戦、無動などの運動症状が起こる。また[[抗精神病薬]]などドーパミン遮断薬の副作用として神経が破壊され[[パーキンソン症候群]]が起こることがある。
 
'''中脳皮質系'''ドーパミン神経は、とくに前頭葉に分布するものが[[報酬系]]などに関与し、前行動への意欲、動機、学習などに重要な役割を担っていると言われている。陰性症状の強い[[統合失調症]]患者や、一部の[[うつ病]]では[[前頭葉]]を中心としてドーパミンD<sub>1</sub>の機能が低下しているという仮説がある。
 
'''[[下垂体]]漏斗系'''においてドーパミンは[[プロラクチン]]などの分泌抑制因子として働く。そのためドーパミン作動薬は高プロラクチン血症の治療薬として使用され、逆にドーパミン遮断薬(抗精神病薬など)は副作用として高プロラクチン血症を誘発する。