「スピード測定器」の版間の差分

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=== メジャーリーグ ===
日本と同じく20世紀後半から球速の測定にはスピードガンが使われてきたが、スポートビジョン社の開発した「'''[[PITCHf/x]]'''」という投球解析装置が[[2006年]]の[[メジャーリーグベースボールのポストシーズン|ポストシーズン]]からメジャーリーグ各球場へ設置され始めた。「PITCHf/x」は現在メジャーリーグ全球場に共通の機種が設置されており、MLB公式ホームページの1球速報「Gameday」やアメリカの野球データサイト「FanGraphs」などでデータが一般公開されている。3方向から投球を解析するこの装置の導入により、球速に限らず投手のリリースポイントやボールの回転数、変化球の曲がり具合、落差などを解析することが可能となり、スピードガンの問題点であった機種や設置場所による精度の違いを克服した<ref name="sr201108"> 『[[月刊スラッガー]]』2011年8月号、[[日本スポーツ企画出版社]]、雑誌15509-8、44頁。</ref>。「PITCHf/x」の他にも、[[ドップラー・レーダー]]を利用して投手のリリースポイントと、そこからのボールの移動速度やボールの回転数、回転速度を計測して「ボールの伸び」を解析する装置が[[デンマーク]]のトラックマン社によって開発されている<ref name="sr201108"></ref>。また、近年では野手の送球も計測されている<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/1636080.html ヤ軍ヒックス“最速”170キロ! 驚異の補殺]</ref><ref>[http://www.daily.co.jp/newsflash/mlb/2016/04/21/0009010313.shtml ヤ外野手、“史上最速”球速170キロ]</ref><ref>[http://www.sankei.com/sports/news/160422/spo1604220017-n1.html ヤンキースのヒックスが左翼から170キロの本塁返球]</ref><ref>[https://www.youtube.com/watch?v=GzXPMoOKVcI OAK@NYY: Hicks throws home to complete double play]</ref><ref>[http://www.foxsports.com/mlb/story/new-york-yankees-oakland-athletics-aaron-hicks-105-mph-throw-runner-at-home-042116 Yankees OF Aaron Hicks fires record-breaking 105.5-mph throw to nab runner at home]</ref><ref>[http://ftw.usatoday.com/2016/04/new-york-yankees-aaron-hicks-throw-105-mph-record-mlb The Yankees’ Aaron Hicks threw a baseball 105.5 mph from left field, might be a superhero]</ref>。
 
=== スピードガンの正確性と信憑性 ===
スピード測定機による球速記録については、正確性・信憑性を疑問視する指摘が存在する。その内容は主に、スピードガンの機器の正確さという技術的な問題と、野球関係者が球速を水増しする[[ねつ造]]の問題の二つである。球速のねつ造については、プロ野球選手の立場からも「当然存在する」という指摘がある。[[立浪和義]]は、「[[神宮球場]]のスピードガンは9&nbsp;[[キロメートル毎時|km/h]]増し、[[甲子園球場]]は6&nbsp;km/h増し」されていたことを引退後に挙げている。
 
== 脚注 ==