「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎日本: JASRACの「録音禁止著作物一覧」への記載について。
校正
1行目:
{{Redirectlist|Fly Me To The Moon|原題が「Fly Me to the Moon」の3DCG映画|ナットのスペースアドベンチャー3D|[[新世紀エヴァンゲリオン]]のエンディングテーマ|FLY ME TO THE MOON (CLAIREと高橋洋子のシングル)}}
{{Infobox Single
| Name = イン・アザー・ワーズ
| Artist = [[:en:Kaye Ballard|ケイ・バラード]]
| Album =
| A-side =
| B-side = レイジー・アフタヌーン
| Released = [[1954年]][[4月]]
| Format = 7インチ・シングル
| Recorded = 1954年
| Genre = [[ジャズ]]
| Length = 5分23秒
| Label = [[デッカ・レコード]]
| Writer = [[バート・ハワード]]<br />[[:en:John La Touche (lyricist)|ジョン・ラトゥーシュ]]<br/>[[ジェローム・モロス]]
| Producer =
| Chart position =
| Certification =
| Last single = Triumph Of Love<br />(1954年)
| This single = '''In Other Words'''<br />(1954年)
| Next single = The Parade Is Passing Me By<br />(1957年)
}}
「'''フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン'''」({{langLang-en|Fly Me to the Moon}})は、[[ジャズ]]の[[スタンダード・ナンバー]]の一曲。[[日本語]]で「私を[[月]]に連れて行って」といった意味になる。原題は「'''イン・アザー・ワーズ'''」({{langLang-en|In Other Words}})。
 
== 曲について ==
[[1954年]]に、作曲家・作詞家の[[バート・ハワード]]([[:en:Bart Howard|Bart Howard]]、1915年7月1日 - 2004年2月21日)によって作られたもので、初演は[[ニューヨーク]]の[[キャバレー]] "Blue Angel" において、[[ヴォーカル]]の[[:en:Felicia Sanders|フェリシア・サンダーズ]](1922年??月??日 – 1975年2月7日) によるものであった。ただし、この時の曲のタイトルは ''"In Other Words"''(「言い換えると」の意味)であり、曲調も[[拍子#3拍子|3拍子]]で、現在多く採用されているアレンジとは装いをかなり異にしていた。この「In other words」という台詞は歌詞の中にも登場しており、現在でもこの曲をカバーする際に ''"Fly Me to the Moon (In Other Words)"'' というタイトルとしているアーティストもいる。同年にはヴォーカルの[[:en:Kaye Ballard|ケイ・バラード]]により[[デッカ・レコード]]にて初めて録音され、彼女がこの曲のオリジナルアーティストとなった。その数年後に、[[ペギー・リー]]が『[[エド・サリヴァン・ショー]]』に出演した際に歌って、広く知られるようになった。
 
[[1956年]]には、[[ポーシャ・ネルソン]]のアルバム『Let Me Love You』に収録された。同じ年に、[[ジョニー・マティス]]がこの曲を収録する際に初めてFly Me to the Moonの題が登場した。
 
現在多く耳にするFly Me to the Moonが完成するのは、[[1962年]]のことである。作曲家・編曲家の[[ジョー・ハーネル]] ([[:en:Joe Harnell|Joe Harnell]]) が[[拍子#4拍子|4拍子]]の[[ボサノヴァ]]風に書き直した曲が、現在よく知られているアレンジの一つである。その後、[[フランク・シナトラ]]がカバーして爆発的なヒットになった。ヴォーカルナンバー以外でも[[器楽曲|インストナンバー]]としても知られ、[[オスカー・ピーターソン]]等のジャズ・アーティストが演奏している。
 
シナトラがこの曲を発表した[[1960年代]]、[[アメリカ合衆国]]は[[アポロ計画]]の真っ只中にあって、本当に『月に連れて行って貰える』のは、非常に近くまで迫っている、近未来の出来事であった。そのためFly Me to the Moonは一種の時代のテーマソングのように扱われ、これがこの曲のヒットにつながった。シナトラ・バージョンの録音テープは、[[アポロ10号]]・[[アポロ11号|11号]]にも積み込まれ、人類が月に持ち込んだ最初の曲になった<ref>「この曲といえば、シナトラとなったのには、ちょっとした歴史的背景がある。シナトラの歌が月の軌道上で初めてかかった曲ということになっているためである▼六九年五月、アポロ10号の船内で宇宙飛行士たちが、この曲をカセットテープで流して聞いたという。一種の洒落(しゃれ)による選曲だろう」(「中日春秋[[中日新聞]][[2014年]]9月7日)。</ref>。
 
非常に多くの歌手がカバーしていることでも知られており、劇中曲として使用されることも多い。
 
== 日本 ==
* 1967年、[[ヘレン・メリル]]の日本録音盤 Bossa Nova In Tokyoで、[[前田憲男|前田憲男ストリングス・オーケストラ]]伴奏に[[渡辺貞夫]]がフルートで参加している<ref>[http://soe006.gozaru.jp/standard/f001.html] soe006 Fly Me to the Moon]</ref>
* 1970~80年代、「TBS名作ドラマシリーズ」のオープニング及びエンディングテーマで、[[ウェス・モンゴメリー]]によるアレンジバージョンが使用された。
* 1981~1987年、[[竹宮惠子|竹宮恵子]]の21世紀後期を舞台にした[[SF漫画]][[私を月まで連れてって!|『私を月まで連れてって!』]]。第一回「夢みるマーズポート」(1977年掲載)で象徴として日本語歌詞を引用している。
* 1995年~1996年放送の[[新世紀エヴァンゲリオン|テレビアニメ『[[新世紀エヴァンゲリオン]]のエンディングテーマに用いられ、新たな世代の関心も呼び起こした。
* 2009年の[[Xbox 360]]及び[[PlayStation 3]]専用ゲームソフト『[[ベヨネッタ]]』の挿入歌(∞ Climax Mixとしてリミックス版もある)や、2013年の[[サントリー]]の[[ウイスキー]][[山崎 (ウイスキー)|山崎]]のCMソングに使用される。
* 2018年現在、[[日本音楽著作権協会|JASRAC]]の「録音禁止著作物一覧」に掲載されており、''アニメーション関連で利用する場合は、SP:SP: ティー・アール・オー・エセックス・ジャパンA事業部に事前確認が必要。''とされている<ref>[http://www.jasrac.or.jp/info/abandon.html] 録音禁止著作物一覧] - JASRAC</ref>
 
== 脚注 ==