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{{出典の明記|date=2010年10月}}
'''瘀血'''・'''淤血'''(おけつ)とは、[[伝統中国医学]]において、[[うっ血]]や[[血行障害]]など、[[血の流れ]]の滞り、またはそれによって起きる様々な症状や疾病を指す言葉である。この前駆状態は[[血瘀]]と呼ばれる。
 
== 概要 ==
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健康で血流の良い人の血液の場合、赤血球は丸くて[[シアル酸]]の外膜に覆われマイナスの電子を帯びていて、互いに癒合することはなく、血管内を快調に流れている<ref name='satou' />。こうして身体に存在する20兆個ともいわれる細胞に対して[[酸素]]や[[栄養]]素を運ぶという重要な働きをしている<ref name='satou' />。
 
ところが[[冷え性]]で瘀血をひきおこしている患者の血液の場合、もともとはマイナス電子を帯びていた赤血球が、[[酸化]]によってプラスの電荷をも帯び、コインを並べたように連なり(癒合)、その結果血流が悪くなる<ref name='satou' />。また同時に身体でガードマン役を果たすはずの白血球が赤血球にとりかこまれるような形になって活動が阻害されている。つまり瘀血になると、全身への組織への[[酸素]]供給も悪くなり、その結果新陳[[代謝]]も低下し、身体も冷え、[[免疫]]も低下する<ref name='satou' /><ref group="注">人体は体温が数度低下するだけで、免疫力が数分の1程度まで低下するという研究もある。</ref>。
 
赤血球は健康な状態であれば、[[毛細血管]]を通過する時でも自由に変形しスムースに通過するが、瘀血だとスムースに通過しなくなる<ref name='satou' />。この状態だと[[脳梗塞]]や[[心筋梗塞]]を引き起こす危険性が高くなる<ref name='satou' />。
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* [[感謝]]の心を持ち(=ものの考え方を変えることで心理的ストレスを減らし)快眠を確保する<ref name='satou' />。
* 血流をよくする食材を普段から食べるようこころがける<ref name='satou' />。
 
== ==
<references group="注" />
 
==出典==
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== 参考文献 ==
* [[黄帝内経]]
* {{Cite book|和書 |author=日本医師会 |authorlink=日本医師会 |title=漢方治療のABC |date=1992 |publisher=医学書院 |isbn=4260175076 |series=生涯教育シリーズ、28 |ref=harv}}
* {{Cite book|和書 |author=佐藤巳代吉 |title=かくれ冷え症は万病のもと |pages=77-85 |publisher=文芸社 |year=2007}}
 
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
* [[漢方医学#気血水|気血水]]
 
{{Medical-stub}}
 
{{デフォルトソート:おけつ}}