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== 開催国選定の経緯 ==
{{main|2026 FIFAワールドカップ開催地決定投票}}
[[FIFAワールドカップ|ワールドカップ(W杯)]]開催国決定は、初期から途中までは、FIFA総会の投票で決定していたが、近年、FIFA理事会(FIFA評議会)の投票で決定する方式に変更されていた。その後、2010年12月2日の[[2018/2022 FIFAワールドカップ開催地決定投票|2018年及び2022年W杯開催国投票]]まで、FIFA理事会(現FIFA評議会)のわずか24名のFIFA理事の投票(会長は同数の時のみ1票投じる)で決まる方式だったため<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXLASDH28H64_Y5A520C1EA2000/ FIFA W杯が最大の収入源-日本経済新聞2015年5月28日]</ref>、買収工作も容易だった([[2015年FIFA汚職事件]]参照のこと)との反省から、2018年6月13日の2026年W杯 FIFAワールドカップ開催投票から[[国際サッカー連盟総会|FIFA総会(FIFACongress)]]での開催立候補国を除く全加盟協会での投票方式に再び変更された(FIFA(FIFA Statutes2016年版P28の28 Ordinary Congress agendaの2.のs) s)<ref name="Statutes2016" />)。また、従来の不透明なW杯ワールドカップ招致手順を明確化し、各段階で審査プロセス等を公式発表していくとした<ref>[http://www.fifa.com/worldcup/news/y=2018/m=3/news=2026-fifa-world-cup-bid-books-now-available.html 2026 FIFA World Cup bid books now available-FIFA公式HP、2018年3月26日]</ref>。

2026年W杯 FIFAワールドカップ開催国として、2017年初頭に[[チリ]]が立候補すると報じられたが、最終的に立候補しなかった。2017年4月8日、[[カナダ]][[メキシコ]][[アメリカ合衆国|アメリカ]]の3カ国共同開催での立候補(以下、3か国共催側と記述)が表明され<ref name="nikkei_20170409">[http://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK00048_Z00C17A4000000/ 26年W杯、米が立候補へ メキシコなど3カ国共催で]日本経済新聞、2017年4月9日閲覧</ref>、[[北中米カリブ海サッカー連盟]](CONCACAF)(CONCACAF)の会合を経て4月10日に正式発表された<ref name="reuters_20170411">[https://jp.reuters.com/article/soccer-2026-idJPKBN17D00E サッカー=2026年W杯、米国など3カ国が共催で立候補]ロイター日本語版、2017年4月11日</ref>。当初の立候補締め切り日の2017年8月11日に、[[モロッコ]]が単独開催での立候補を表明した<ref>[http://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=284940 2026年のW杯開催地にモロッコが立候補…カナダ、メキシコ、アメリカの共催と争うことに]-超WOULDサッカー!、2017年8月12日</ref>。その後、立候補締め切り日は、同年11月30日まで延長されたが、2つの候補以外の立候補はなかった。

2017年11月7日、2026年W杯 FIFAワールドカップ招致手引書<ref name="2026syoutitejun">[https://resources.fifa.com/mm/document/affederation/administration/02/91/60/99/biddingregulationsandregistration_neutral.pdf FIFA REGULATIONS for the selection of the venue for the finalcompetition of the 2026 FIFA World Cup™-FIFA公式HP、2017年11月7日]</ref>をFIFAが発表し、開催立候補国の[[コンプライアンス|コンプライアンス(法令遵守)]]や施設面、人権への配慮、コストや収益などを評価すること、そして、評価の比重は、スタジアムが35%35%、交通が13%13%、チケット収入、商業収入、コストが各10%10%などとした<ref name="2026syoutitejun" />。ワールドカップ招致活動の明確な禁止事項を定め、買収工作や不適切な贈答品やW杯招致に向けたサッカー振興プロジェクト及び親善試合開催などを禁じた<ref name="2026syoutitejun" /><ref name="Statutes2016" />。2018年3月16日の開催提案書(Bit(Bit Book)Book)提出締切日までに両候補の開催提案書が提出された。[[カナダ]]・[[メキシコ]]・[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の3カ国共同開催提案書<ref>[http://resources.fifa.com/image/upload/united-2026-bid-book.pdf?cloudid=w3yjeu7dadt5erw26wmu カナダ・メキシコ・アメリカ3カ国共同開催提案書-FIFA公式HP]</ref>と[[モロッコ]]の単独開催提案書<ref>[http://resources.fifa.com/image/upload/morocco-2026-bid-book.pdf?cloudid=weegrtyecqg3hjw8hmmr モロッコ単独開催提案書-FIFA公式HP]</ref>を、2026W杯開催提案書評価タスクフォース(以下、評価タスクフォースと記述。監査とコンプライアンス委員会等から構成。詳細はFIFA公式HPへ<ref>[http://static.fifa.com/about-fifa/news/y=2017/m=10/news=fifa-council-approves-key-organisational-elements-of-the-fifa-world-cu-2917722.html FIFA Council approves key organisational elements of the FIFA World Cup™]-FIFA公式HP、2017年10月27日</ref>)が、招致手引書の評価基準<ref name="2026syoutitejun" />の下、評価手順<ref>[http://resources.fifa.com/image/upload/overview-of-scoring-system-for-the-technical-evaluation-of-2026-fifa-world-cup-b.pdf?cloudid=eg1fnzj6q9ik5gmggkwi 2026年W杯評価手順概要-FIFA公式HP]</ref>に則り評価し、問題ないということで両候補を受け付けた。

2018年4月に、評価タスクフォースが両候補を視察し、施設とインフラ整備等を調査した。5月にモロッコは不備な点があるとして再視察された。評価タスクフォースは、5月30日、両候補の事業計画のヒアリング及び質疑応答、31日に両候補のW杯ワールドカップ招致委員会のプレゼンを受けた後、上記の評価基準及び評価手順に則り、2026 FIFAワールドカップ立候補国評価レポートを作成し、6月1日に公表した<ref name="report">[http://resources.fifa.com/image/upload/2026-fifa-world-cup-bid-evaluation-report.pdf?cloudid=yx76lnat3oingsmnlvzf 2026 FIFA World Cup Bid Evaluation Report]FIFA公式HP、2018年6月1日、同年6月3日閲覧</ref>。レポートでは、最低条件を2点に設定して5点満点で評価。両候補ともに合格ラインを超えたものの、3か国共催側は4点、モロッコ側は2.7点であった<ref name="report" />。さらに、開催経費や入場券販売、警備などを含めた総合評価は3か国共催側が500500点満点中の402402.8点で、モロッコ側は274274.9点であった<ref name="report" />。大会関連施設及びインフラは、3か国共催側は「既に運営可能なレベル」で、モロッコ側は「大会関連施設のほとんどが新設で大幅なインフラ整備が必要」と記述された<ref name="report" />。また、大会収益は、3カ国共催側は「143143億ドル(約1兆5662億円)」で、モロッコ側は「7272億ドル(約79007900億円)が見込まれるとレポートに記述された<ref name="report" />。2026 FIFAワールドカップ開催国投票は、[[2018 FIFAワールドカップ|2018年ロシアW杯]]開幕戦前日の2018年6月13日の[[ロシア]]首都[[モスクワ]]での[[国際サッカー連盟総会|FIFA総会(FIFACongress)]]で行われる。投票手続き<ref name="touhyou">[http://resources.fifa.com/image/upload/voting-procedure-for-the-2026-fifa-world-cup.pdf?cloudid=z4kk97u5ofuzrujilsu4 2026 FIFA World Cup 投票手続き-FIFA公式HP]</ref>に則って、立候補国4カ国を除いた残り207協会での投票となり(2016(2016年10月28日から資格停止されていた[[グアテマラ]]サッカー連盟は、2018年5月31日復帰<ref>[https://twitter.com/fedefut_oficial/status/1002375179069198336/photo/1 COMUNICACION OFICIAL DE FIFA SOBRE EL LEVANTAMIENTO DE LA SUSPENSIÓN DE LA FEDEFUT-グアテマラサッカー連盟公式ツイッター2018年5月31日]</ref>)、2つの候補の内、最多票を得た側が2026年W杯 FIFAワールドカップ開催国となる<ref name="touhyou" /><ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK60499_X10C18A3000000/ 26年サッカーW杯開催地、6月総会で決定へ-日本経済新聞2018年3月17日]</ref>。加盟協会は、規模やサッカーの強さに関係なく、1票のみ持つ。その協会所属の代表者本人のみに投票権があり、代理人及び手紙による投票はできない。また、FIFA理事は、任期中は協会の代表者にはなれない<ref name="Statutes2016" />。
 
== 出場国 ==