「麦角菌」の版間の差分

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[[Image:Ergot sur blé.jpg|thumb|200px|麦角菌の感染により黒く変色した種子。]]
 
麦角はエルゴリン骨格を有する麦角アルカロイドを含み、これらは[[循環器系]]や[[神経系]]に対して様々な毒性を示す。神経系に対しては、手足が燃えるような感覚を与える。循環器系に対しては、[[血管]]収縮を引き起こし、手足の[[壊死]]に至ることもある<ref>G.C.エインズワース、小川眞訳 『キノコ・カビの研究史』p196 京都大学学術出版会、2010年10月20日発行、ISBN978ISBN 978-4-87698-935-5</ref>。脳の血流が不足して精神異常、けいれん、意識不明、さらに死に至ることもある。さらに[[子宮]]収縮による[[流産]]なども起こる。
 
また、微量の麦角は古くから[[堕胎]]や出産後の止血にも用いられたが、現在は麦角そのものは用いられず、麦角成分の[[エルゴタミン]]が[[偏頭痛]]の治療に用いられる。