「糞」の版間の差分

'''糞'''（'''くそ'''、'''ふん'''。※「くそ」の別表記：'''屎'''{{要出典|date=2018年8月}}）とは、[[動物]]の[[消化管]]から排泄される{{要出典|date=2018年8月}}[[固体]]状の[[排泄物]]（[[屎尿]]）。'''糞便'''（ふんべん）、'''大便'''（だいべん）、俗に'''うんこ'''、'''うんち'''<ref group="*">一説に、固いものは「うんこ」、柔らかいものは「うんち」、さらに柔らかいものを「うんにょ」「うんにゃ」などと呼ぶとされる。ほかにも「うんぴ」「うんび」などという語もある。[[村上八千世]]「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご―うんこのえほん」（ISBN 978-4593593521）。</ref>、'''ばば'''や、大便から転じ'''大'''などとも呼ばれる。{{要出典|date=2018年8月}}しかし、硬さや大きさ、成分などの違いで呼び名を使い分けている訳ではない<ref>[http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1607/18/news029.html 「うんち」と「うんこ」の定義に違い？　「確証のない情報」だったと新潟県立自然科学館が謝罪]</ref>{{要出典|date=2018年8月}}。

[[人間]]の[[文化]]において、糞は大抵の場合、[[禁忌]]されるべき[[不浄]]の存在として扱われる。{{要出典|date=2018年8月}}特に[[衛生]]面から見た場合、[[伝染病]]の病原体を含んだ糞は典型的かつ危険な感染源である。{{要出典|date=2018年8月}}このことから、糞便を指す語彙やそれを含む[[成句]]は、しばしば、取るに足らない物、無意味な物、役立たない物、侮蔑すべき物などを形容するのに用いられる場合もある{{要出典|date=2018年8月}}。

しかし一方で、地域や時代によっては、糞便は[[肥料]]や[[飼料]]、[[医薬品]]などとして利用されてきた{{要出典|date=2018年8月}}。近年{{いつ|date=2018-01}}では生物学的な[[リサイクル|循環]]において排泄物を[[資源]]として捉え、例えば、[[宇宙ステーション]]などの[[閉鎖環境]]において有効に活用する手段などの研究も広く行われている{{要出典|date=2018年8月}}。また、一部の動物では自分や親の糞を食べたり、他の動物の糞を栄養源とすることが見られる{{要出典|date=2018年8月}}。

糞便に関する研究・興味分野は、[[スカトロジー]]（糞便学）という{{要出典|date=2018年8月}}。

糞便の内容物は、水分、[[新陳代謝]]によってはがれた[[腸]]内[[細胞]]、[[大腸菌]]などの腸内細菌、[[胆汁]]などの体内分泌液、摂取した[[食物]]のうち[[消化]]しきれなかったもの（[[食物繊維]]など）、または体内に蓄積していた[[毒素]]などである{{要出典|date=2018年8月}}。未消化物の組成は摂取した食物により左右される{{要出典|date=2018年8月}}。

人間の場合、便を構成する成分のうち、食べ物の残滓はおよそ5%に過ぎない{{要出典|date=2018年8月}}。大半は水分（60%{{要出典|date=2018年8月}}）が占め、次に多いのが腸壁細胞の死骸（15%〜20%{{要出典|date=2018年8月}}）である。また、細菌類の死骸（10%〜15%{{要出典|date=2018年8月}}）も食べ物の残滓より多く{{要出典|date=2018年8月}}含まれる。

糞の量・形・色・臭い等は動物種、また個体によって様々であり、体調によっても大きく変化する{{要出典|date=2018年8月}}。人間の場合、1日に平均して100〜250gほどを排出する{{要出典|date=2018年8月}}が、体調の関係で、大量に出たり、何日も出ないこともある{{要出典|date=2018年8月}}。水分が多い場合は液状になることもあり{{要出典|date=2018年8月}}、その場合は[[下痢]]といわれる{{要出典|date=2018年8月}}。長期間出ない状態は[[便秘]]（[[宿便]]）と呼ばれ{{要出典|date=2018年8月}}、[[中毒]]症状を起こすこともあり{{要出典|date=2018年8月}}、極めて稀ではあるが、便秘による死亡例もある{{要出典|date=2018年8月}}。下痢や便秘、[[血便]]等の便の異常は、特に長期間続く場合、[[病気]]の兆候として注意される{{要出典|date=2018年8月}}。