「ルパン三世 (2015年TVシリーズ)」の版間の差分

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== 概要 ==
[[2014年]]10月に[[フランス]]の[[カンヌ]]で開催された『MIPCOM』で制作が発表された。[[ルパン三世 (架空の人物)|ルパン三世]]が主人公のテレビシリーズとしては『[[ルパン三世 PartIII]]』以来30年ぶりとなり<ref name="OS2015421">{{Cite news | url = http://www.oricon.co.jp/news/2051828/full/| title =「ルパン三世」のテレビ新シリーズが今秋より放送 30年ぶり | newspaper = | publisher = ORICON STYLE| date = 2015-04-21| accessdate = 2015-07-31}}</ref><ref>[[スピンオフ]]も含めると『[[LUPIN the Third -峰不二子という女-]]』以来3年ぶりとなる。</ref>、プロデューサーの浄園祐は本作を「[[大塚康生]]ルパンの継承」と語っている<ref>ルパン三世officialマガジン2015夏P7</ref>。
 
タイトルは「ルパン三世」であるが、BD・DVD版のタイトルにTVシリーズの『PART IV』と明記されたことや、[[アイキャッチ]]にてルパンがTV第1シリーズの強敵たちに変装する描写などで、過去の作品との繋がりも暗示されてはいる。
総監督には「ルパン三世シリーズ」にアニメーター・作画監督として参加した[[友永和秀]]、シリーズ構成には『[[LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標]]』で脚本を務めた[[高橋悠也]]が起用された<ref name="official2">ルパン三世officialマガジン2015夏P2</ref><ref name="OS2015421"/>。また、キャラクターデザインの横堀久雄は、[[バイク王&カンパニー|バイク王]]のCM「次元のバイク愛篇」を制作し好評を得たことが起用の理由となっている<ref name="official2"/>他、「[[テレコム・アニメーションフィルム]]内外のアニメーターから"制作に参加させて欲しい"という依頼が数多くあった」と浄園は語っている<ref>ルパン三世officialマガジン2015夏P6</ref>。
 
総監督には「ルパン三世過去のアニメシリーズにアニメーター・作画監督として参加した[[友永和秀]]、シリーズ構成には『[[LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標]]』で脚本を務めた[[高橋悠也]]が起用された<ref name="official2">ルパン三世officialマガジン2015夏P2</ref><ref name="OS2015421"/>。また、キャラクターデザインの横堀久雄は、[[バイク王&カンパニー|バイク王]]のCM「次元のバイク愛篇」を制作し好評を得たことが起用の理由となっている<ref name="official2"/>他、「[[テレコム・アニメーションフィルム]]内外のアニメーターから"制作に参加させて欲しい"という依頼が数多くあった」と浄園は語っている<ref>ルパン三世officialマガジン2015夏P6</ref>。
オープニングでは[[大野雄二]]が再度編曲した「[[ルパン三世のテーマ]]」が使用されている。テレビシリーズで「ルパン三世のテーマ」が使用されるのは[[ルパン三世 (TV第2シリーズ)|TV第2シリーズ]]以来35年振りである<ref>『PartIII』では大野が劇伴を担当しているものの権利の都合上テーマ曲が使用不可能、『峰不二子という女』では大野が劇伴担当から外されたため。</ref><ref>ただし、海外版(後述)にはラップ調の独自のオープニングがつけられ、このテーマは使用されていない。</ref>。また、劇中BGMには新曲の他に「斬鉄剣(石川五右ェ門のテーマ)」、「スーパーヒーロー」、「黒い陰謀」、「ミステリアス・ジャーニー」、「サンバ・テンペラード」などTV第2シリーズのBGMのアレンジ版が使用され、演奏名義も第2シリーズの「You & Explosion Band」が復活している。一方で、長年ルパンシリーズの選曲や音楽監督を務めてきた[[鈴木清司]]がこのシリーズでは参加していない。TV第2シリーズ以降、第3シリーズ(『PARTIII』)や劇場版・TVスペシャルでも恒例となっているオープニングクレジットでメインキャストの声優が表示される形式は、本作では取られていない。
 
オープニングでは[[大野雄二]]が再度編曲した「[[ルパン三世のテーマ]]」が使用されている。テレビシリーズで「ルパン三世のテーマ」が使用されるのは[[ルパン三世 (TV第2シリーズ)|TV第2シリーズ]]以来35年振りである<ref>『PartIII』では大野が劇伴を担当しているものの権利の都合上テーマ曲が使用不可能、『峰不二子という女』では大野が劇伴担当から外されたため。</ref><ref>ただし、海外版(後述)にはラップ調の独自のオープニングがつけられ、このテーマは使用されていない。</ref>。また、劇中BGMには新曲の他に「斬鉄剣(石川五ェ門のテーマ)」、「スーパーヒーロー」、「黒い陰謀」、「ミステリアス・ジャーニー」、「サンバ・テンペラード」などTV第2シリーズのBGMのアレンジ版が使用され、演奏名義も第2シリーズの「You & Explosion Band」が復活している。その一方、長年ルパンアニメシリーズ選曲や音楽監督を務めてきた[[鈴木清司]]がこのシリーズ本作では参加降板ていない。たほか、TV第2シリーズ以降、第3シリーズ(『PARTIII』)や劇場版・TVスペシャルでも恒例となっていオープニングクレジットにおけるメインキャストの声優表示される形式は、本作では取られ姿を消していない
ルパンたちの年齢は20代後半 - 30代前半に設定され、[[イタリア]]・[[サンマリノ]]が舞台となる<ref name="OS20151015">{{Cite news | url = https://akiba-souken.com/article/21664/| title = 「ルパン三世」、30年ぶりの新TVシリーズを2015春から放送! 20代のルパンたちを描く「100%テレコム」なアニメーションに| newspaper = | publisher = アキバ総研| date = 2010-10-15| accessdate = 2015-07-31}}</ref><ref name="official2"/>。イタリアを舞台としたことから、ルパンのジャケットは「こじゃれた感じにしたい」「イタリア側から好評を得た」という理由で青がデザインされた<ref name="official2"/>。また、過去の3シリーズは一話完結で過去の話の内容が後の話に影響することはほとんどなかったが、本作はルパン一味と銭形警部以外にシリーズを通しての準レギュラーキャラクターが登場し、それぞれの回では後の話に繋がる伏線が張られてシリーズ全体のストーリー構成が構築されている。次回予告のナレーションは、基本的にルパンだけが行っていた従来のテレビシリーズとは異なり、メインキャラクターが交代で担当している。BD・DVD版のタイトルにTVシリーズの『PART IV』と明記されたことや、[[アイキャッチ]]にてルパンがTV第1シリーズの強敵たちに変装する描写などで、過去の作品との繋がりも暗示されてはいる。
 
本作ではイタリアで先行放送の後に日本で放送するという、シリーズ初の放送展開が成される。当初、イタリアでは5月からイタリアRTI局で放送が開始される予定だったが、何度か時期変更され<ref name="OS2015421"/><ref>{{Cite news|url=http://animeanime.jp/article/2015/07/24/24243.html|title=「ルパン三世」新シリーズ、まずイタリアで8月29日放送開始 新ビジュアルも公開|publisher=アニメ!アニメ!|date=2015-07-24| accessdate = 2015-07-24}}</ref>、最終的に8月30日から[[テレビ局一覧#イタリア|イタリア1]]で『''Lupin III - L'avventura italiana''』のタイトルで放送される<ref>[[イタリア語]]で「L'avventura」とは「冒険」または「恋の駆け引き・情事」、「italiana」とは「イタリアの」または「イタリア人([[女性形]])の」という意味があり、『Lupin III: L'avventura italiana』には「(ルパンの)イタリアでの冒険」「(ルパンの)イタリア人女性との恋の駆け引き」「(ルパンと)イタリア人女性の冒険」などの[[ダブルミーニング]]がこめられている。</ref>。日本では10月2日(1日深夜)から、これまで通り[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]をはじめとした各局で放送されている。日本では全24話だがイタリアでは26話放送されており、未放映エピソード2話が存在する。[[Blu-ray Disc|BD]]/[[DVD]]の特典映像として、'''「ヴェニス・オブ・ザ・デッド」'''はVol.4、'''「ノンストップランデブー」'''はVol.8に収録<ref>{{Cite web | url = http://www.vap.co.jp/lupin/cp/ | title = ルパン三世 PART IV Blu-ray&DVD | publisher = VAP | accessdate = 2016-04-05}}</ref>。[[2016年]][[12月13日]]からの'''[[日テレプラス]]'''での帯放送にて[[12月15日]]と[[2017年]][[1月11日]]にそれぞれ'''日本初'''の放送をされ、同局での以降の放送では組み込まれるようになった。[[2016年]]1月8日には、『[[金曜ロードSHOW!]]』枠で本作の第1話・第3話、「ノンストップランデブー」をベースに新作映像を追加したテレビスペシャル『[[ルパン三世 イタリアン・ゲーム]]』が放送された<ref>{{Cite news | url = http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/12/13/kiji/K20151213011669620.html| title = 「ルパン三世」2年ぶりTVSP1・8放送!イタリア舞台の王道作 | newspaper = | publisher = Sponichi Annex| date = 2015-12-13| accessdate = 2015-12-14}}</ref>。
 
[[1995年]]のテレビスペシャルからルパンを演じる[[栗田貫一]]や[[2011年]]からの新キャストである[[山寺宏一]]、[[沢城みゆき]]、[[浪川大輔]]等にとっては、スピンオフではないテレビシリーズへの初出演作品となった。
 
ルパンたちの年齢は20代後半 - 30代前半に設定され、[[イタリア]]・[[サンマリノ]]が舞台となる<ref name="OS20151015">{{Cite news | url = https://akiba-souken.com/article/21664/| title = 「ルパン三世」、30年ぶりの新TVシリーズを2015春から放送! 20代のルパンたちを描く「100%テレコム」なアニメーションに| newspaper = | publisher = アキバ総研| date = 2010-10-15| accessdate = 2015-07-31}}</ref><ref name="official2"/>。イタリアを舞台としたことから、ルパンのジャケットは「こじゃれた感じにしたい」「イタリア側から好評を得た」という理由で青がデザインされた<ref name="official2"/>。また、過去の3シリーズは一話完結で過去の話の内容が後の話に影響することはほとんどなかったが、本作はルパン一味と銭形警部以外にシリーズを通しての準レギュラーキャラクターが登場し、それぞれの回では後の話に繋がる伏線が張られてシリーズ全体のストーリー構成が構築されている。次回予告のナレーションは、基本的にルパンだけが行っていた従来のテレビシリーズとは異なり、メインキャラクターが交代で担当している。BD・DVD版のタイトルにTVシリーズの『PART IV』と明記されたことや、[[アイキャッチ]]にてルパンがTV第1シリーズの強敵たちに変装する描写などで、過去の作品との繋がりも暗示されてはいる。
 
本作ではイタリアで先行放送の後に日本で放送するという、シリーズ初の放送展開が成される。当初、イタリアでは5月からイタリアRTI局で放送が開始される予定だったが、何度か時期変更され<ref name="OS2015421"/><ref>{{Cite news|url=http://animeanime.jp/article/2015/07/24/24243.html|title=「ルパン三世」新シリーズ、まずイタリアで8月29日放送開始 新ビジュアルも公開|publisher=アニメ!アニメ!|date=2015-07-24| accessdate = 2015-07-24}}</ref>、最終的に8月30日から[[テレビ局一覧#イタリア|イタリア1]]で『''Lupin III - L'avventura italiana''』のタイトルで放送される<ref>[[イタリア語]]で「L'avventura」とは「冒険」または「恋の駆け引き・情事」、「italiana」とは「イタリアの」または「イタリア人([[女性形]])の」という意味があり、『Lupin III: L'avventura italiana』には「(ルパンの)イタリアでの冒険」「(ルパンの)イタリア人女性との恋の駆け引き」「(ルパンと)イタリア人女性の冒険」などの[[ダブルミーニング]]がこめられている。</ref>。日本では10月2日(1日深夜)から、これまで通り[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]をはじめとした各局で放送されている。日本では全24話だがイタリアでは26話放送されており、未放映エピソード2話が存在する。[[Blu-ray Disc|BD]]/[[DVD]]の特典映像として、'''「ヴェニス・オブ・ザ・デッド」'''はVol.4、'''「ノンストップランデブー」'''はVol.8に収録<ref>{{Cite web | url = http://www.vap.co.jp/lupin/cp/ | title = ルパン三世 PART IV Blu-ray&DVD | publisher = VAP | accessdate = 2016-04-05}}</ref>。[[2016年]][[12月13日]]からの'''[[日テレプラス]]'''での帯放送にて[[12月15日]]と[[2017年]][[1月11日]]にそれぞれ'''日本初'''の放送をされ、同局での以降の放送では組み込まれるようになった。[[2016年]]1月8日には、『[[金曜ロードSHOW!]]』枠で本作の第1話・第3話、「ノンストップランデブー」をベースに新作映像を追加したテレビスペシャル『[[ルパン三世 イタリアン・ゲーム]]』が放送された<ref>{{Cite news | url = http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/12/13/kiji/K20151213011669620.html| title = 「ルパン三世」2年ぶりTVSP1・8放送!イタリア舞台の王道作 | newspaper = | publisher = Sponichi Annex| date = 2015-12-13| accessdate = 2015-12-14}}</ref>。
 
2015年[[12月12日]]には[[有馬記念]]との[[コラボレーション]]CMが発表された。オープニングアニメーションの冒頭部分から、ルパンたちが新たなお宝として有馬記念に着目するという新作アニメへつながる内容となっており、ルパン編、次元編、銭形編の3パターンが放送されている<ref>{{Cite news | url = http://www.jra.go.jp/news/201512/121203.html | title = JRA×『ルパン三世』 有馬記念スペシャルコラボCMを日本テレビ系列全国ネットで放送! | publisher = JRA | date = 2015-12-12 | accessdate = 2015-12-21}}</ref>。
 
本作終了の2年後となる2018年からは『[[ルパン三世 PART5]]』が放送を開始した。スタッフや衣装デザインは本作から引き継いでおり、本作の後日談的エピソードも制作されている。
 
== 登場人物 ==