「SI接頭語」の版間の差分

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== 使用法 ==
=== 計量法による使用制限 ===
日本の計量法は、以下に列挙する計量単位にSI接頭辞をつけることを禁止している(計量法第5条第1項、計量単位令 第4条第1号<ref>[http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%8c%76%97%ca%92%50%88%ca%97%df&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=H04SE357&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1 計量単位令] 第4条第1号 キログラム、分、時、度(平面角・角度の計量単位の度に限る。)、秒(平面角・角度の計量単位の秒に限る。)、[[平方メートル]]、[[立方メートル]]、毎秒、毎分、毎時、毎メートル、[[キログラム毎立方メートル]]、平方メートル毎秒、キログラム毎秒、キログラム毎分、キログラム毎時、立方メートル毎秒、立方メートル毎分、立方メートル毎時、[[デシベル]]、回毎分、回毎時、気圧([[アトム]])、質量百分率、質量千分率、質量百万分率、質量十億分率、質量一兆分率、質量千兆分率、体積百分率、体積千分率、体積百万分率、体積十億分率、体積一兆分率、体積千兆分率及び[[水素イオン指数|ピーエッチ]]を'''除く'''。</ref>)<ref>[http://www.meti.go.jp/topic/downloadfiles/e90608kj.pdf 新計量法とSI化の進め方ー重力単位系から国際単位系 (SI) へー] 通商産業省、SI単位等普及推進委員会、p.12、1999年3月発行</ref>。
 
* 質量:キログラム(「キロ」そのものが接頭辞であるため)
* 密度:[[キログラム毎立方メートル]](「キロ」そのものが接頭辞であるため)
* 時間:分、時
* 角度 (平面角):[[度 (角度)|度]]、[[分 (角度)|分]]、[[秒 (角度)|秒]]
* 音圧レベルなど:[[デシベル]](「デシ」そのものが接頭辞であるため)
* 圧力:[[気圧([[アトム]])
 
* 質量流量:[[キログラム毎秒]]、キログラム毎分、キログラム毎時 (「キロ」そのものが接頭辞であるため)
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その他
* [[平方メートル]]、[[立方メートル]](以下のように接頭辞常に[[累乗]]に優先するため)
* 毎メートル、平方メートル毎秒
* 毎秒、毎分、毎時
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=== 二重接頭辞の禁止 ===
かつては二重接頭辞、すなわち複数の接頭辞を同時に使用する(「合成接頭語」という。)ことが行われていた。しかしSI導入の際に廃止されたため現在では二重以上の接頭辞の使用は禁止されているおり<ref>[http://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf 国際単位系 (SI) 国際文書第8版(2006年)日本語版 (PDF)] - 訳・監修:[[産業技術総合研究所|(独)産業技術総合研究所]] 計量標準総合センター (NMIJ)、p.34 「複数の接頭語を並べて作るような合成接頭語を用いてはならない.この原則は複数の接頭語の名称についても適用される.」</ref>、それらの接頭辞を単独で用いなければならないようになった。かつての使用例に次のものがある。1番右のものが現在使われる単位である。
* 1 µmm(マイクロミリメートル)又は 1 mμ(ミリ[[マイクロメートル#ミクロン|ミクロン]])→ 1 nm(ナノメートル)
* 1 µµF(マイクロマイクロ[[ファラド]])→ 1 pF ([[ピコファラド]])
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=== 実際に使用される接頭辞の例 ===
* 質量: ヘクトグラム、グラム、ミリグラム、マイクログラム、およびそれよりも小さいものが使用される。しかし、大きいものが使用されるのはまれであり、代わりに[[トン]]や指数表記が使用される。一方、トンと等しいメガグラムは、非SIのトンとSIに基づくトンを明確に区別するために用いられることがある。しかしながらグラムにSI接頭辞をつけて「ギガグラム」や「テラグラム」のように使うことができるものの、トンには、本来はSI接頭辞をつけて「メガトン」のように使うことはできない。そのためには、例えば{{math|75メガトン}}というならば{{math|75&times;10{{sup|6}}トン}}のほうが正しい。
* リットルによる体積: リットル、デシリットル、センチリットル、ミリリットル、マイクロリットル、およびそれよりも小さいものは使用される。大きなものでは、キロリットル、メガリットル、ギガリットルが使用される。<!-- 英語版ではヘクトリットルがよく使われると書かれているが??? -->
* 長さ: キロメートル、メートル、デシメートル、センチメートル、ミリメートル、およびそれ以下のものが使用される。しかし[[メガメートル]][[ギガメートル]]、およびそれ以上のものが使用されるのはまれである。大きな長さ(距離)を示すときには[[天文単位]](150Gm弱)、[[光年]](9.46Pm強)、[[パーセク]](約30.9Pm)が使用されている。天文単位は非SI単位であるがSIと併用して良い単位とされている。
* 時間: [[秒]]、ミリ秒、マイクロ秒、およびそれより小さなものは使用される。秒よりも大きな時間には通常は[[分]]、[[時間 (単位)|時]]などや[[指数表記]]が使用される。また、秒にSI接頭辞を付けて「キロ秒」、「メガ秒」のように使うことはできるが、分や時間にSI接頭辞を付けて「キロ分」のように使うことはできない。そのためには、例えば{{math|16メガ分}}と言うなら{{math|16 &times; 10{{sup|6}}分}}の方が正しい。
 
=== [[デカ]]の綴り ===