「ワンサくん」の版間の差分

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プロデューサーは[[西崎義展]]で、同じく手塚治虫原作の『[[海のトリトン]]』([[ABCテレビ|朝日放送]]製作・[[TBSテレビ|TBS]]系列)に次いで2作目のアニメ製作となった。音楽は『海のトリトン』ではジャズ色が強かった[[鈴木宏昌]]であったが、本作ではポップスとクラシック色が強い[[宮川泰]]が坦当した。
 
脚本家の[[藤川桂介]]によると、西崎は「日本の[[ウォルト・ディズニー・カンパニー|ディズニー]]」を目指しており、本作はディズニーの[[ミュージカル]]風な作風になったという<ref>藤川桂介「II アニメーション時代 ワンサくん--かわいい子犬の母探しをテーマにする 二クールで終わった犬のミュージカル」『アニメ・特撮ヒーロー誕生のとき ウルトラマン、宇宙戦艦ヤマトから六神合体ゴッドマーズまで』ネスコ、1998年8月9日、ISBN 4-89036-979-1、98頁。</ref><ref>しかし、2018年6月25日に、日本での[[ウォルト・ディズニー・レコード]][[レコードレーベル|レーベル]]は、[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサルミュージック]]と新たにライセンス契約を結び、同年10月1日以降音楽ソフトの販売を開始したことから、『ワンサくん』による他のレコードレーベルとは異なる。</ref>。
 
技術上では作中の犬たちを擬人化するため人間の演技を撮影したフィルムをトレースして作画した。これはディズニーと同じ[[ロトスコープ]]という技法である。また、犬の生態を動物学者の小原秀雄にレクチャーしてもらったり、ミュージカルシーンのために[[日本劇場|日劇]]の演出家、日高仁を起用するなど、きわめて手間のかかった作品である。しかしこうした試みは手間がかかりすぎたため2[[クール (放送)|クール]]で終わる。本作の放送終了後の2か月後には[[虫プロダクション#株式会社虫プロダクション(旧虫プロ)|旧虫プロダクション]]は倒産した。