「芋煮会」の版間の差分

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* [[1970年代]]、仙台市における顕著な人口増加に合わせて、仙台圏において郊外住宅団地(戸建てが中心)の造成が加速した。「[[ベッドタウン]]」であったそれらは、新住民同士の交流を企図して[[町内会]]のイベントを積極的に催すようになり、[[小正月]]の[[どんと祭]]、春の[[花見]]、夏の[[盆踊り]]([[ミス仙台]]参照)と[[花火]]、秋の芋煮会等を、地域の寺社の境内、校庭、[[公園]]等で開催するようになった。また、郊外住宅団地でも旧[[城下町]]内でもおおむね、[[ベビーブーム|第二次ベビーブーマー]]の新住民の子供が大量に入学してきた各小中学校では、校内で火を使っても火事にはならないエリアである校庭において、秋の地元文化のイベントとして児童・生徒による芋煮会を開催するようになった(秋田県では逆に、校外の河原などで開催する「なべっこ遠足」が定着)。
* [[1989年]]([[平成]]元年)
** [[岩手県9月3日]][[水沢市山形県]](現・[[奥州山形市]][[#奥州市水沢産業まつり「大日本一のの子フェスティバル|「大日本一のの子フェスティバル]]が開始。
** 10月、[[山形岩手県]][[山形水沢市]](現・[[奥州市]])[[#日本一の奥州市水沢産業まつり「大の子フェスティバル|日本一の「大の子フェスティバル]]が開始。
* [[2004年]](平成16年)[[10月23日]]に[[新潟県中越地震]]の際には、が発生。東北各地の[[ボランティア]]が芋煮の炊き出しの準備をして被災地に向かい、被災者に芋煮を振舞った。
* 2008年(平成20年)ドイツ・デュッセルドルフ市で「ライン川 欧州一の芋煮会」が開始
* [[2005年]](平成17年)より、[[日清食品]]から『日清の[[どん兵衛]] 芋煮うどん』<ref group="注">発売当初の名前は「日清の'''みちのく路''' どん兵衛 芋煮うどん」だった。</ref>が東北地方限定で[[2005年]]から発売されている。(2017年現在も販売継続中) [[#牛肉しょうゆ味|山形風芋煮]]をベースとしている<ref>[https://www.nissin.com/jp/news/6110 日清食品 新発売のご案内]</ref>
*[[2010年]](平成22年) - [[福島県]]で「[[風とロック芋煮会]]」が開始。
* [[2007年]](平成19年)
** 2007年、[[農林水産省]]の『[[農山漁村の郷土料理百選]]』で[[山形県]]のノミネート料理の芋煮が『農山漁村の郷土料理百選』のインターネット投票で1位に選ばれた。
** [[レトルト食品12月13日]]として山形・村山風芋煮の[[レトルト食品]][[米沢牛]]入り どこでも芋煮会  280g」が発売された。、[[amazon.co.jp]]において取り扱い開始(2008年10月現在は発売停止)
* [[2008年]](平成20年)ドイツ・デュッセルドルフ市で「ライン川 欧州一の芋煮会」が開始
* [[2010年]](平成22年)
** 9月、「[[風とロック芋煮会]]」(前夜祭:[[9月19日|19日]]、本祭:[[9月20日|20日]])が[[福島県]][[耶麻郡]][[北塩原村]]([[磐梯高原|裏磐梯]])で開催された。[[ロック・フェスティバル]]と芋煮会を融合したイベントであり、これ以降、同県内において様々な形態で毎年開催。
** [[10月23日]]、旧[[栗駒町]]公民館跡地(宮城県[[栗原市]])において、宮城・山形・秋田の3県が参加する「[[栗駒山]]麓三つ巴 芋煮の陣」(2012年の第3回より福島県も加わって「奥州統一 芋煮の陣」に改称)が開始<ref name="OshuNo1">[http://www.reconstruction.go.jp/portal/chiiki/2014/20141111110105.html?index_no=0 奥州統一「芋煮の陣」in福島(福島県伊達市)]([[復興庁]] 2014年10月18日)</ref>。「[[岩手・宮城内陸地震]]」(2008年6月14日発生)を機に、復興と若者の交流を企図して、芋煮文化がある東北各県で持ち回り開催されている<ref name="OshuNo1"/>。
* [[2013年]](平成25年)、旅行雑誌「[[旅の手帖]]」2013年10月号([[交通新聞社]])において、[[山形県]][[中山町]]の「芋棒煮」「芋煮」、[[島根県]][[津和野町]]の「芋煮」、[[愛媛県]][[大洲市]]の「いもたき」が「日本三大芋煮」として紹介された。これを受けて3市町は連携し、芋煮を通じた食文化の交流や観光振興を図っている。
* [[2018年]](平成30年)[[11月4日]]、寒河江市商工会(山形県[[寒河江市]])主催で宮城県仙台市の[[錦町公園]]にて「東北芋煮サミット」が開催された<ref name="yamagata-np20181105">[http://yamagata-np.jp/news/201811/05/kj_2018110500104.php 寒河江の食材で東北の芋煮を提供 商工会主催、仙台で「サミット」](山形新聞 2018年11月5日)</ref>。青森県を除く東北5県の芋煮が提供されたが、具材のサトイモは寒河江市の子姫芋を用い、また、同市の様々な物産の販売ブースが並んだ<ref name="yamagata-np20181105"/>。『さがえ芋煮まつり in 仙台』として同園で開催してきた寒河江中心の芋煮会イベントの内容を一新・改称し、また、長年に渡って寒河江市が仙台市内各地で開催してきた「さくらんぼの種吹きとばし大会」も組み込んで開催した。
 
== 呼称の分類 ==
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== その他 ==
* [[NHK仙台放送局]]が「芋煮会」が見られるようになった時期について東北地方全232市町村にアンケートを行った。それによると、[[松方デフレ]]期とする自治体が少数派ながらあったが、ほとんどが[[高度経済成長]]期としていた。いずれも景気に依存して農村に余剰労働力が発生し、それらが都市に流入した時期である。
* [[新潟県中越地震]]の際には、東北各地の[[ボランティア]]が芋煮の炊き出しの準備をして被災地に向かい、被災者に芋煮を振舞った。
* [[日清食品]]から『日清の[[どん兵衛]] 芋煮うどん』<ref group="注">発売当初の名前は「日清の'''みちのく路''' どん兵衛 芋煮うどん」だった。</ref>が東北地方限定で[[2005年]]から発売されている。(2017年現在も販売継続中) [[#牛肉しょうゆ味|山形風芋煮]]をベースとしている。<ref>[https://www.nissin.com/jp/news/6110 日清食品 新発売のご案内]</ref>
* 仙台市に[[#豚肉みそ味|仙台風芋煮]]をベースとする「豚汁[[ラーメン]]」をメニューの1つとする店がある。
* 2007年、[[農林水産省]]の『[[農山漁村の郷土料理百選]]』で[[山形県]]のノミネート料理の芋煮が『農山漁村の郷土料理百選』のインターネット投票で1位に選ばれた。
* [[レトルト食品]]として山形・村山風芋煮「米沢牛入り どこでも芋煮会 280g」が発売された。(2008年10月現在は発売停止)
* [[Jリーグ]][[モンテディオ山形]]ホームゲームでも芋煮が売られている。
* 仙台市に[[#豚肉みそ味|仙台風芋煮]]をベースとする「豚汁[[ラーメン]]」をメニューの1つとする店がある。
* 旅行雑誌「[[旅の手帖]]」2013年10月号([[交通新聞社]])で、[[山形県]][[中山町]]の「芋棒煮」「芋煮」、[[島根県]][[津和野町]]の「芋煮」、[[愛媛県]][[大洲市]]の「いもたき」が「日本三大芋煮」として紹介された。これを受けて3市町は連携し、芋煮を通じた食文化の交流や観光振興を図っている。
 
== 参考文献 ==