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== 生態 ==
湖などの水辺で、下映えの深い環境を好む<ref name="ward_wurstar-hill" /><ref name="masui" />。日本の例では河川や湖・海岸などの周辺にある広葉樹と針葉樹の混交林を好む<ref name="ward_wurstar-hill" />。シベリアの例では河川や小さい湖の周辺にある沼地や草原・藪地・広葉樹林などを好み、タイガは避ける<ref name="ward_wurstar-hill" />。[[森林]]で生活する。[[夜行性]]だが、人間の影響がない環境では昼間でも活動する<ref name="masui" />。<!-- 属名''Nyctereutes''は古代ギリシャ語で「night+seeking」の意(夜を求める?)<ref name="ward_wurstar-hill" /> -->単独もしくはペアで生活する。ペアは相手が死ぬまで解消されない。行動圏は地域・季節などによって非常に変異が大きい<ref name="ward_wurstar-hill" />。本州北部や九州南部では秋季に49 - 59ヘクタールとする報告例もある<ref name="ward_wurstar-hill" />。50[[ヘクタール]]程度の行動域をもつが、複数の個体の行動域が重複しているため、特に[[縄張り]]というものはもっていないようである。泳ぎはうまく、日本では本土から[[金華山 (宮城県)|金華山]]までの約700メートルを泳いだと考えられる例がある<ref name="masui" />。少なくとも日本では高さ150センチメートルの金網フェンスのよじ登りに成功した報告例がある<ref>蔵本洋介, 古谷雅理, 甲田菜穂子, 園田陽一, 金子弥生、「[httphttps://doi.org/10.11238/mammalianscience.53.267 【原著論文】高速道路進入に関わるタヌキ(''Nyctereutes procyonoides'')のフェンス登攀行動]」『哺乳類科学』第53巻 2号、日本哺乳類学会、2013年、267-278頁。</ref>。巣穴は自分で掘るだけでなく、自然に開いた穴やアナグマ類やキツネ類の巣穴も利用し、積み藁や廃屋などの人工物を利用することもある<ref name="masui" />。
 
本種には複数の個体が特定の場所に[[糞]]をする「ため糞(ふん)」という習性がある。1頭のタヌキの行動範囲の中には、約10か所のため糞場があり、1晩の餌場巡回で、そのうちの2、3か所を使う。ため糞場には、大きいところになると、直径50cm、高さ20cmもの糞が積もっているという。ため糞は、そのにおいによって、地域の個体同士の情報交換に役立っていると思われる。糞場のことを「ごーや」や「つか」と呼ぶ地方がある<ref>『[[#日本方言大辞典|日本方言大辞典]]』 {{full|date=2016-05-23}}{{要ページ番号|date=2016-05-23}}</ref>。