「Dynamic Host Configuration Protocol」の版間の差分

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;自動割り当て: DHCPサーバは、管理者によって定義された範囲からIPアドレスを要求側クライアントに永続的に割り当てる。これは動的割り当てに似ているが、DHCPサーバは過去のIPアドレス割り当てのテーブルを保持しているので、クライアントが以前に持っていたのと同じIPアドレスを優先的にクライアントに割り当てることができる。
 
;静的割り当て: DHCPサーバは、管理者によって事前定義されたマッピングに基づいて、各クライアントのクライアントID(識別子(またはクライアントの[[MACアドレス]])に応じてIPアドレスを発行する。この機能は、ルータのメーカーによって様々な名称で呼ばれている。[[DD-WRT]]は静的DHCP割り当て(''static DHCP assignment'')、[[dhcpd]]では固定アドレス(''fixed-address'')、[[ネットギア]]ではアドレス予約(''address reservation'')、[[シスコシステムズ|シスコ]]と[[リンクシス]]はDHCP予約(''DHCP reservation'')または静的DHCP(''static DHCP'')としているほか、IPアドレス予約(''IP address reservation'')やMAC/IPアドレスバインディング(''MAC/IP address binding'')とも呼ばれる。クライアントのクライアントID識別子またはMACアドレスに一致するものがマッピングになかった場合、サーバは動的割り当てまたは自動割り当てにフォールバックしてIPアドレスを割り当てる場合と、IPアドレス割り当て自体をしない場合がある。
 
いずれの方法でも、通常配信されたIPアドレスはDHCPサーバーからリース(貸与)されたものとなっており、永続的に適用出来るものではない。貸与期間の有効期限はDHCP Optionとして配信される。Optionの値は32bit値で単位は秒のため、1秒〜約136年の間で指定が可能である。リース期間は延長が可能であり、リース期間の50%の時間が経過した際(T1と呼ばれる)と87.5%の時間が経過した際(T2と呼ばれる)に延長承認をDHCPサーバーから得るよう動作させることがRFCで定められている。この機能により、リース期間が短く設定されたDHCP環境であっても、DHCPクライアントが継続的に同一のIPアドレスを使用することが可能になっている。
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===DHCP offer===
IPアドレスリース要求であるDHCPDISCOVERメッセージをクライアントから受信したDHCPサーバは、クライアントのIPアドレスを予約し、クライアントにDHCPOFFERメッセージを送信してリース提示を行う。このメッセージには、クライアントのクライアントID(識別子(またはMACアドレス)、サーバが提供しようとしているIPアドレスとそのサブネットマスク、リース期間、提供しているDHCPサーバのIPアドレスが含まれている。DHCPサーバは、基盤となる[[トランスポート層]]のハードウェアレベルのMACアドレスを参照することができる。現在のRFCでは、DHCPパケットにクライアントID識別子が指定されていない場合はトランスポート層のMACアドレスを使用できる。
 
DHCPサーバは、CHADDR(Client hardware address)フィールドで指定されたクライアントのハードウェアアドレスに基づいて構成を決定する。ここで、サーバ192.168.1.1は、YIADDR(Your IP address)フィールドにクライアントのIPアドレスを指定する。