「大規模マンション」の版間の差分

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'''大規模マンション'''(だいきぼマンション)は、[[日本]]の高層建築の区分の一つ。一般的に総戸数が300戸<ref>通常のマンションは100戸規模のものが多く、200戸規模でも大規模という呼称が見られる。</ref>を超える住居用集合住宅([[マンション]])のことである。「大規模」とは、法令では、[[建築基準法]]や建築基準法施行令などで、構造部の材料や建築確認に関する条文に定義の記述が見られるが、様々な定義がある。
 
== 概要 ==
[[第二次世界大戦後]]の日本では住宅不足対策の為、[[日本住宅公団]]が大規模な住宅供給を実施し、それらは「[[マンモス団地]]」と呼ばれた。現在ではまた[[郊外]]の[[丘陵]]地を開拓したり田園を埋め立てたりして戸建て中心の[[ニュータウン]]が盛んにつくられていたが、平成に入るころになると、主に民間[[デベロッパー (開発業者)|デベロッパー]]が主体となり、工場跡地など都心部を中心に大規模マンションが建設されるようになった。人口の[[都心回帰]]や[[東京一極集中]]の加速の要因の一つとなっている。スケールメリット<ref>不動産経済研究所の「首都圏マンション管理費調査」によれば高層マンション管理費は割高であるという結果が出ている。</ref>を活かした豊富な[[共用施設 (マンション)|共用施設]]、広大な敷地面積を利用した緑化、認可[[保育所]]や[[スーパーマーケット]]等の利便施設誘致といった点をセールスポイントとして開発される例が多い。
 
2000年代までは団地型の大規模マンションが多かったが、[[超高層マンション]]の[[ツインタワー]]などの登場で飛躍的に戸数が増えた。現在1位の[[THE TOKYO TOWERS]]は2棟で8000人以上が居住し、[[北海道]][[夕張市]]や[[歌志内市]]などより人口が多い([[市町村の人口順位]]参照)。2位のクレストプライムレジデンスも14棟で合計2500戸、約7500人の計画人口で建設されている。1棟で3000人以上が居住するタワーマンションもあり、一つの[[自治体]]に匹敵する人口規模のマンションが多数出現している。
 
[[2020年]]には[[HARUMI FLAG]](東京オリンピック選手村のあと分譲)が完成し、5,632戸、約1万数千人が居住するマンション群が誕生する予定。