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'''公益財団法人鉄道弘済会'''(てつどうこうさいかい)は、公益事業として障害者、児童、老人への[[福祉]]事業、収益事業として[[不動産賃貸業|不動産賃貸]]、JR駅構内売店([[キヨスク]]等)への新聞、雑誌の取次ぎを行っている団体。[[日本国有鉄道|国鉄]]時代はキヨスクを直営していた。
 
[[鉄道事故]]で身体に障害を負った鉄道職員への福祉施策として開始された[[義肢]]や[[装具]]の研究・試作、製作・修理を、[[身体障害者]]福祉事業として現在も行なっている。
 
旅行中のけがや病気に対応する旅行者援護事業として全国各地の主要駅で援護所運営や、JR駅構内売店([[キヨスク]]等)への新聞、雑誌の取次ぎを行っていたが現在は全て撤退した<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34710470Y8A820C1000000/ キヨスク雑誌消滅の危機 売上高9割減で卸が撤退]日本経済新聞 電子版2018年8月29日</ref>
 
== 歴史 ==
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* 2012年(平成24年)12月 - 京都駅旅行者援護所の業務を終了し、旅行者援護事業から完全撤退する[http://www.kousaikai.or.jp/kousai/travel.html]。
* [[2013年]](平成25年)10月 - 公益財団法人へ移行する。
 
== 出資企業 ==
*[[高松駅弁]] - [[四国キヨスク]]と共同出資、約48パーセントを保有するも後年に持ち分を[[四国旅客鉄道|JR四国]]本社へ売却する。[[2014年]]5月11日に全店舗を閉鎖、6月20日に生産を中止、9月30日付で解散、[[2015年]]2月26日に清算結了する。
* 弘済建物株式会社 - 1959年に鉄道弘済会が100パーセント出資で設立した[[分譲住宅地]]の[[デベロッパー (開発業者)|デベロッパー]]である。[[バブル期]]を前後に[[矢板温泉|コリーナ矢板]]、[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]東京工事事務所と共同で[[喜連川温泉|フィオーレ喜連川]]、[[竹中工務店]]・ファインズインターナショナルと共同で[[取手市]][[藤代町|藤代]]、など[[北関東]]の郊外に大規模な分譲住宅地を開発したが、各所の販売が進まず借入金負担が重荷となり、2005年に東京地裁に特別清算を申立てて消滅する。フィオーレ喜連川は、販売に携わった同社元社員が不動産販売会社を起業して新規分譲販売時の販売センター建物を社屋として承継している。開発途中であった[[藤代町|藤代]]の分譲住宅地は、事業参画していた地場不動産会社のファインズインターナショナルが買収して「ファインズ桜が丘ニュータウン」に改称した。
* 弘済サービス株式会社 - 弘済建物の上記住宅分譲地内の私道や温泉供給など各種インフラ施設の管理を受託していた会社。弘済建物の特別清算後に事業停止し、各管理組合は委託先を変更した。
* 弘済事業株式会社 - [[1998年]](平成10年)に弘済建物からビル賃貸事業と[[取手桜が丘ゴルフクラブ|藤代ゴルフクラブ]]の運営事業を分社化する。[[2009年]](平成21年)に[[減損処理]]から[[債務超過]]に陥り鉄道弘済会からの支援が困難になり、7月30日に東京地裁に[[民事再生]]手続開始を申立てる。事前調整型の民事再生処理で[[アコーディアゴルフ]]がスポンサーとなり、[[2010年]](平成22年)に同社へ譲渡されて「[[取手桜が丘ゴルフクラブ]]」に改称後、法人を清算する。鉄道弘済会が貸付金約100億円を債権放棄したためゴルフ会員権に一部弁済金が発生した。
 
== かつて出資していた会社 ==
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*[[北海道キヨスク]] - 株式10パーセントを保有してたが[[ジェイ・アールはこだて開発]]との統合を経て[[北海道旅客鉄道|北海道旅客鉄道株式会社]]の完全子会社となる。
* [[ジェイアール西日本マルニックス]] - 旧社名は「大阪鉄道荷物株式会社」で、鉄道弘済会は49パーセントを出資していたが、後に西日本旅客鉄道の完全子会社となる。
*[[高松駅弁]] - [[四国キヨスク]]と共同出資、約48パーセントを保有するも後年に持ち分を[[四国旅客鉄道|JR四国]]本社へ売却する。[[2014年]]5月11日に全店舗を閉鎖、6月20日に生産を中止、9月30日付で解散、[[2015年]]2月26日に清算結了する。
* 弘済建物株式会社 - 1959年に鉄道弘済会が100パーセント出資で設立した[[分譲住宅地]]の[[デベロッパー (開発業者)|デベロッパー]]である。[[バブル期]]を前後に[[矢板温泉|コリーナ矢板]]、[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]東京工事事務所と共同で[[喜連川温泉|フィオーレ喜連川]]、[[竹中工務店]]・ファインズインターナショナルと共同で[[取手市]][[藤代町|藤代]]、など[[北関東]]の郊外に大規模な分譲住宅地を開発したが、各所の販売が進まず借入金負担が重荷となり、2005年に東京地裁に特別清算を申立てて消滅する。フィオーレ喜連川は、販売に携わった同社元社員が不動産販売会社を起業して新規分譲販売時の販売センター建物を社屋として承継している。開発途中であった[[藤代町|藤代]]の分譲住宅地は、事業参画していた地場不動産会社のファインズインターナショナルが買収して「ファインズ桜が丘ニュータウン」に改称した。
* 弘済サービス株式会社 - 弘済建物の上記住宅分譲地内の私道や温泉供給など各種インフラ施設の管理を受託していた会社。弘済建物の特別清算後に事業停止し、各管理組合は委託先を変更した。
* 弘済事業株式会社 - [[1998年]](平成10年)に弘済建物からビル賃貸事業と[[取手桜が丘ゴルフクラブ|藤代ゴルフクラブ]]の運営事業を分社化する。[[2009年]](平成21年)に[[減損処理]]から[[債務超過]]に陥り鉄道弘済会からの支援が困難になり、7月30日に東京地裁に[[民事再生]]手続開始を申立てる。事前調整型の民事再生処理で[[アコーディアゴルフ]]がスポンサーとなり、[[2010年]](平成22年)に同社へ譲渡されて「[[取手桜が丘ゴルフクラブ]]」に改称後、法人を清算する。鉄道弘済会が貸付金約100億円を債権放棄したためゴルフ会員権に一部弁済金が発生した。
 
== 脚注 ==