「マイ・フェア・レディ (映画)」の版間の差分

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== エピソード ==
* [[ジョージ・バーナード・ショー|バーナード・ショー]]の『[[ピグマリオン (戯曲)|ピグマリオン]]』が1914年初演され、1938年に映画([[アンソニー・アスキス]]監督)にもなった。これらを基にミュージカル舞台『マイ・フェア・レディ』が1956年に[[ブロードウェイ]]で公開されてロングランヒットとなったが、本作はその映画化権を550万ドルで買い取り制作されたものである。投資した額を回収するため必ず当たる主役をということで舞台版のイライザ役である[[ジュリー・アンドリュース]]ではなくオードリー・ヘプバーンを抜擢。ヒギンズ役も[[ケーリー・グラント]]に依頼したが「舞台版のレックスがやるべきだ」と断られてレックス・ハリスンがそのままやることになった。他にイライザの父親役、スタンリー・ホロウェイも舞台版に引き続いての出演であった。
* 映画では、オードリー・ヘプバーンの歌は、一部の歌い出し部分を除いて [[マーニ・ニクソン]]による[[吹き替え]]である<ref>Lawson, Kyle. [http://www.azcentral.com/ent/arts/articles/2008/06/10/20080610fairlady.html "Marni Nixon in ''My Fair Lady''",] ''The Arizona Republic'', June 10, 2008</ref><ref>[http://www.imdb.com/title/tt0058385/trivia]</ref>が、三部形式の「今に見てらっしゃい」は前半と後半は全てオードリー・ヘプバーンの声で真ん中のみがマーニ・ニクソンである。
*1994年に[[レーザーディスク|LD]]のスペシャルコレクション(日本では1996年3月)が発売された時に、本人によってレコーディングされた音源も収録され話題となった。また、フレディ役のジェレミー・ブレットの歌も吹き替えだった<ref>{{imdb name|0794301|Bill Shirley}}</ref>ことが本人によって明らかにされた。
* オードリーは前述のように自身でもレコーディングを行い、本番ではそのプレイ・バックを元に口パクをして演技をしていた。しかし、歌は吹きかえられたため、完全にはリップシンクしていない。
* レックス・ハリソンはオーケストラのライブ演奏で歌った。<ref>日の出出版「レ・ミゼラブル~舞台から映画へ」</ref>
* 舞台版のイライザ役であったジュリー・アンドリュースは、同年公開の『[[メリー・ポピンズ]]』の主役に抜擢され、アカデミー賞主演女優賞を受賞した。これには、同情票もあったとされるが、吹き替えではなく本人が歌っていたことにあると言われている。
* 映画公開時に制作されたポスターは、[[ボブ・ピーク]](Bob Peak)によるイラストのもの。
* 映画がアカデミー賞の主要部門を総なめする中、ライバル候補の[[ジュリー・アンドリュース]]に奪われる形でオスカーを逃してしまったオードリーの悔しさは相当なものであったらしく、授賞式後に周囲に激しく八つ当たりする映像が残っている。
* この映画の言語学考証を担当したのは[[ピーター・ラディフォギッド]][[:en:Peter Ladefoged|(英語)]]だった。RP([[容認発音]])を操る大言語学者で、ヒギンズ教授のグラモフォンから聞こえてくるのはピーターの声だし、ヒギンズが[[コヴェント・ガーデン]]でイライザに見せるメモ帳の筆跡もピーターのものだった<ref>D.H.エヴェレット『ピダハン』([[みすず書房]])。なお、エヴェレットの調査結果を支持した。</ref>。
* [[2014年]]にはこのタイトルをもじって[[日本映画]]で[[周防正行]]監督の『[[舞妓はレディ]]』が作られ、[[Japan Expo]]でも先行上映された。